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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
270/944

12月

居酒屋にて


興松隆太

「え、お前子どもいんのかよ」

武笠准二

「まぁな。ほら、カワイイだろ」

興松隆太

「いくつ?」

武笠准ニ

「5歳、来年小学生だ」

興松隆太

「まだ可愛い時期だな」

武笠准ニ

「でも、心配も多いさ」

興松隆太

「ん、イジメとかか。お前のDNAなら大丈夫だろ」

武笠准ニ

「ちげぇよ、虐待だよ。ほら、最近も保育園であったろ。今月に入って特に数が急増してやがる。やましいことがあんのか、先生たちが必要以上にバタついてるちゃありゃしない……」




興松隆太

「ま、師走だしな」




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