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歓喜の一夜
田山砂男
「いやぁ、昨日は素晴らしい夜だったな」
永山浩輔
「なんか、あったっけ」
田山砂男
「大アリだよ。あの熱戦、見てないのか。燕VS水牛の世紀の一戦だよ」
永山浩輔
「あぁー見たよ。劇的だったよな。最初、2敗してからの4連勝。久々にしびれたわ。しかも、26年ぶりだろ。たしかに、日本中が歓喜に包まれたな」
田山砂男
「は? 何の話だ」
永山浩輔
「え、野球だろ」
田山砂男
「いや、スクランブルでやってたDJツバメとバイソン小平のラップバトルだぜ」
永山浩輔
「なんだ、その騒がしそうなイベント」
田山砂男
「そりゃあ、騒がしくもなるだろ。ハロウィンなんだからよ」
永山浩輔
「あぁ、そっちか」
田山砂男
「あれこそ歓喜の一夜だぜ」
永山浩輔
「まぁ、向こうは喚起が足らな過ぎたな」




