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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
235/944

歓喜の一夜

田山砂男

「いやぁ、昨日は素晴らしい夜だったな」

永山浩輔

「なんか、あったっけ」

田山砂男

「大アリだよ。あの熱戦、見てないのか。燕VS水牛の世紀の一戦だよ」

永山浩輔

「あぁー見たよ。劇的だったよな。最初、2敗してからの4連勝。久々にしびれたわ。しかも、26年ぶりだろ。たしかに、日本中が歓喜に包まれたな」

田山砂男

「は? 何の話だ」

永山浩輔

「え、野球だろ」

田山砂男

「いや、スクランブルでやってたDJツバメとバイソン小平のラップバトルだぜ」

永山浩輔

「なんだ、その騒がしそうなイベント」

田山砂男

「そりゃあ、騒がしくもなるだろ。ハロウィンなんだからよ」

永山浩輔

「あぁ、そっちか」

田山砂男

「あれこそ歓喜の一夜だぜ」




永山浩輔

「まぁ、向こうは喚起が足らな過ぎたな」

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