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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
202/944

狂言

越前海斗

「あー、暇だわ」

冬野踊一

「じゃあ、クイズする?」

越前海斗

「いいね、しよしよ」

冬野踊一

「じゃあ、クイズ。どんな家でも一着だけ必ず持ってる服ってなぁーんだ」

越前海斗

「服? えぇーと、ウインドブレーカー?」

冬野踊一

「違うわ。壊してるし、逆光だし、昨日やった」

越前海斗

「えぇー、じゃあなんだろう。家、ハウス、温かいハウス、会いたい人が待っている。あ、会いたい人が待っているだ」

冬野踊一

「なんだその新時代過ぎる答え、服っていってんだろ」

越前海斗

「じゃあ、わからん」

冬野踊一

「答えはドレスでした」

越前海斗

「は? ギラギラしてんな、何でだよ」

冬野踊一

「どんな家でも必ずあるのは住所。住所は英語でアドレス。A Dressってな」

越前海斗

「ふーん。なるほどなぁ……」




越前海斗

「でも、アドレスというよりアドばっかじゃね?」


冬野踊一

「うっせぇわ」

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