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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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蝉蝉

瀬見尚人

「だいぶ涼しくなってきたな。そういえば、蝉の鳴き声も聞かなくなったもんだ」

瀬見美穂

「ええ、すっかり秋の音ね」

瀬見尚人

「そうだ、今日受けたセミナーでこんなんもらったんだ」

瀬見美穂

「あら、カタログ誌?」

瀬見尚人

「まだ夏のボーナス使ってなかったろ。これ参考に何か買わないか」

瀬見美穂

「うーん、そう急に言われてもね……」

瀬見尚人

「この冷蔵庫なんて、どうだ」

瀬見美穂

「二人だと大き過ぎでしょ。これとかどう? 」



瀬見尚人

「セミダブルか……」

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