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お昼どき
夏休みにて
灘村まひる(11)
「なんだよ、こんな時間に電話よこしやがって。お前、夜行性じゃなかったのかよ」
蒜馬奨吾(11)
「ごめん、でも大事件なんだ」
灘村まひる
「どうした」
蒜馬奨吾
「蛭、蛭に喰われたんだ」
灘村まひる
「へぇ、」
蒜馬奨吾
「なんだ、反応が薄いなぁ」
灘村まひる
「ふんっ、どうせ3時だけに惨事だっていいたいんだろ。そもそもお前、奨吾だろ。その時点で昼の3時か正午かよく分かんないだよ」
蒜馬奨吾
「小5の僕に賛辞ありがとう」
灘村まひる
「いや、翻すなっ」




