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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
155/944

帰省中

車の中にて


ハルコ

「ねぇ、パパまだ? さっきからおんなじ景色。いつになったら、おばぁちゃんち着くの?」

パパ

「こりゃあ、まだまだかかるぞハルコ」

ハルコ

「えぇー、」

パパ

「仕方ないだろう。この帰省ラッシュの上、事故で交通規制してるんだから」

ハルコ

「帰省中に規制中なんて、おもしろくないよ」

????

「我慢するんだ、ハルコちゃん。来年にはおねぇさんになるんだろ」

ハルコ

「ねぇパパ、さっきからずっと気になってたんだけど後ろの人だれ?」

パパ

「パパのお兄さんだよ。自称画家でお金がなくなったときだけ、パパのとこに来るんだ」




ハルコ

「あぁ、寄生虫ね」

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