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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
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玉の輿

濱崎涼子

「ひよりもついに結婚かぁ」

祭沢ひより

「そうそう。早いものよね」

濱崎涼子

「それもなに、相手は小田原製菓の御曹司だって? 玉の輿じゃないっ」

祭沢ひより

「まぁね」

濱崎涼子

「まったく、どう過ごしたらそんな上物と巡り会えるのよ」

祭沢ひより

「まぁまぁ、涼子も可愛いんだからすぐに出来るって」

濱崎涼子

「ふんっ、勝者は余裕な口ぶりね。そんな人にはここ奢ってもらうわよ」

祭沢ひより

「そんなぁ」

濱崎涼子

「冗談冗談。それより、あんた手術受けたの?」




祭沢ひより

「ううん、玉残し」

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