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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
140/944

都合いい女

柚原好美

「ねぇねぇ、このカバン買ってよぉ」

芦原晶

「えぇー、こないだ財布買ってやったばかりだろ」

柚原好美

「あれはあれ、これはこれだよ」

芦原晶

「ったく、ホント都合いいよな。しゃーない、すいません、これ」



柚原好美

「あっくん、ありがとうぉ〜大好き」

芦原晶

「ふんっ、こういうときだけ都合いいよな」

柚原好美

「あ、このタピオカ店気になってたんだぁ、いこ」

芦原晶

「無視かよ……ってか、今さらタピオカ?」

柚原好美

「いいじゃん、いこいこ」



芦原晶

「お、意外と旨いもんだな」

柚原好美

「でしょ、でしょ」


店員

「おねぇさん、彼氏格好いいね」





芦原晶

「だろ、自慢の彼氏だよ」

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