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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
111/944

チープな街

柳木

「はい、これお土産」

沢村

「お、サンキュー。あれ、どこ行ったんだっけ?」

柳木

「ハイメキシタン。ほんと、物価アホほど高くて大変だったわ」

沢村

「ハハハ、それにあそこ消費税45%だもんな」

柳木

「それ。バーガーひとつ、75$だぜ。日本円でいくらだよって話だろ」

沢村

「マジかよ」

柳木

「でも、悪いことばかりじゃない。やっぱ、あっちの歓楽街は別格だな。無法地帯でやりたい放題だ」

沢村

「へぇ……でも、高いんだろ」

柳木

「それが、そういう店はアホほど安いんだよ。どの店も3$ぽっきり」

沢村

「マジ? でも、なんで」




柳木

(みだ)ら(3$)ってな」

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