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極紅彩宝石箱  作者: 泉柳ミカサ
107/944

馬女

石丸

「昨日、合コン行ったんだけどさ、そんなかに一人スゴい女がいてさ」

栃村

「どんな?」

石丸

「すげぇ面長なやつでさ」

栃村

「あぁ、馬面だ」

石丸

「長い髪、一本で束ねててさ」

栃村

「ポニーテールだ」

石丸

「その毛が鹿毛色でさ」

栃村

「あぁ、いい毛並みだ」

石丸

「で、いざ会話になるじゃん。まったく俺の話聞かないわけ」

栃村

「馬耳東風だ」

石丸

「それでも何か意気投合してさ」

栃村

「馬が合ったんだ」

石丸

「だから、お持ち帰りして食っちゃった」

栃村

「へぇ、いいじゃん。今度俺にも紹介してよ。名前は?」

石丸

「えぇっと、たしかユカリちゃんだっけ」

栃村

「ユカリちゃんね」




石丸

「あぁ、でも今はもうサクラちゃんだぜ」

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