極紅彩宝石箱

和製中国語

猪田(いだ)真一(しんいち)

「メシ、死ぬほど食ったし、次どうしようか」

楊(やん)白龍(ぱいろん)

「食い過ぎだ、どこでもいい」

猪田真一

「じゃあ、あそこで打とうか」

猪田

「《麻雀》？《麻雀》ってなんすか？」

猪田真一

「え、麻雀じゃん。ポン、ロンってお国芸でしょ」

楊白龍

「あぁ、麻将すね」

猪田真一

「麻将？」

楊白龍

「えぇ、中国ではそういう。麻雀はおそらく和製中国語。そういえば、動画で見た日本の麻雀は若干ルールも違ってた、役も中国の半分だったし」

猪田真一

「へぇ、麻雀って日本だけなんだ。知らなかった」

楊白龍

「食うばっかじゃなく、ちゃんと勉強しろよ。猪田(ぶただ)」

猪田真一

「イダじゃ、ボケっ」