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金月花(きんげっか)  作者: リルシャ
2/9

~出合い・後編~

 「私はアリサ、よろしくね」

 私は、泣いていた月からのうさぎを放っておけなくて、窓から入ってもらった。こっそりと、冷蔵庫からオレンジジュースを持ち出して、ストローを付けて差し出した。

 「僕は、月うさぎのシルト。オレンジジュースをありがとうございます」

 ジュースをもらって、僕もあいさつした。

 「どうして、アリサは月うさぎのことを知ってたの?」

 僕は不思議に思った。もう、ずうっと、月うさぎは地上に降りてない。忘れられてるはず。

 「実は、月うさぎの物語の絵本が、おじいさんの家にあるの」

 アリサはうれしそうに話し出した。

 「きれいなうさぎの絵本で、宝物のように箱にしまわれているのよ。手書きの絵本が」

 オレンジジュースを一口飲む、アリサ。

 「おじいさんの家は月の浜辺の近くにある古い街、イレーラ。もしかしたら、私の先祖も月うさぎと仲良しだったかもね!」

 イレーラ。昔からサンゴがきれいな街だった、と僕は本で調べてた。

 「そう、イレーラはサンゴのきれいな場所で、月うさぎも遊びに行ってたんだ!」

 「シルトがイレーラのことを知ってるなんて、うれしい」

 アリサのきれいな琥珀色の瞳が輝く。

 アリサは11歳で、真っ直ぐな肩までの薄い茶色の髪と琥珀色の瞳を持つ、すんなりとした鼻筋の色白の女の子だ。

 アリサの方は、10歳の真っ白なフサフサの毛と赤い眼のシルトが、話しをして、器用にストローでオレンジジュースを飲む様子を見ている。

 おじいさんの家で、こっそり見た絵本の月うさぎが側にいる。そのうさぎは普通の茶色の月うさぎだったけど、とても綺麗に描かれていた。

 その、月うさぎが目の前にいる。

 月うさぎがいたことの驚きと、シルトのかわいい姿が見れてうれしい気持ちで、いっぱいだ。

 しかも、イレーラの街のことで話が合ったのも、楽しかった。

 だけど。

 「シルトは、どうして地上に降りてきたの?なぜ、泣いていたの?」

 アリサは、シルトの事情を聞きたくてたまらなくなった。

 「うん・・・。地上に降りて、どうしても欲しい花があるんだ」


 シルトは「奇跡の金月花」と「女神の3つの試練」を話しはじめた。

アリサとシルトの自己紹介が終わりました。

これから、「金月花を持つ女神」の元へ行きます。

さて、どんな女神が現れるのか?


マイペースで書いていきますが、よろしくお願いします。


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