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先輩は怪奇探偵  作者: 瀑布
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プロローグ

くどい文章だけど気にしないでね。




関内久美せきうちくみという女の子をご存知だろうか?

…いやまあ知らないだろうから僕の口から説明させてもらうとしよう。


彼女は成績優秀で容姿端麗、花顔柳腰、一笑千金、閉月羞花、などなど女性を褒め称えるような四字熟語を言って仕舞えば大体当て嵌まるような絶世の美女で非の打ち所があるのならば聴きたいぐらいぐらいの女の子だ。

彼女は他クラスで有名な滝川と並んで僕の学校では美男美女のツートップとして有名になっている。 (ちなみに僕は学生だ)


しかし僕はこの呼び方には未だに納得がいっていない。

ツートップという呼び方には少し、いや大分語弊があり、僕は違和感を禁じ得ないのである。

それではまるで関内と滝川が同程度で釣り合いが取れているかのように見受けられるからだ。

それはいくらなんでも可笑しい。思わず失笑を来してしまう。

彼、滝川は確かに美男で僕なんかより容姿が整っていることは認めよう。


だが、それを彼女、関内と比べるのはまた別だ、いくら性別が違えどこれはわかる。

彼女と彼では釣り合いが取れない、正に月とスッポン、いや宇宙とゴミだ。

これは少し言い過ぎかもしれないが仕方がない。


何せ彼女と釣り合うのはこの世界中でおそらくどこにもいないのだから。


なぜこの僕がここまで口を出すのかと言うと、ぐちぐちとガミガミと不満を漏らすのかと言うと、それは単純だ。


僕が彼女に惚れているからだ。


…いや、まあ先程までやたらと彼女について熱弁していたのにそれに対してのこの発言はおかしいと思うかもしれない、いや実際可笑しい。


確かに僕では、当たり前だが滝川以上に彼女と釣り合いが取れていないだろう。


だがまあ仕方がない、惚れてしまったのだから仕方がない。


…さて、今この場においてはどうでも良いことだが、一応自己紹介させてもらうと、僕の名前は荻谷義弘おぎやよしひろである。


高校三年生で歳は17歳。


ごく普通と言ったわけではないが、基本的には真面目で人に親切に、そしてそれなりに誠実に生きているつもりである。 (これを自分で言ってしまうのはやや傲慢であるかもしれないが)

…しかしながら僕に対しての周りの評価はそれに相反するものだった。


別に素行不良のヤンキーか何かだと思われている訳ではない。


今しがた説明したが僕は基本的には真面目で誠実に生活しているつもりだ。(あくまで僕の中での評価だが)


それなのに周りからは、まあ簡潔に述べて仕舞えば、僕は奇人や変人の類だと思われている。


全く非常に不愉快でならない。

いや、ならざるを得ないだろう。これは。


…そりゃあ、確かに僕には幾らかの、とは言えなくとも少しばかりの欠点や問題はある。


しかし、おかしい。

なぜそれだけで蔑まされ、そこらの奇人や変人扱いされなければならないのか?


人は皆いくつかの欠点を持っているものだろう。

どんな天才だってそうだ、人は皆何かしらの欠点を持って産まれてくるものだ。


かの有名なアインシュタインだってそうだ。

彼は家庭には厳しく、冷淡であったと聞く。


トーマス・エディソンもそうだ。

彼は人前で演説することが苦手で、晩年でどうしても演説をしなけばならなかった時に「皆さん、今日はよくおいで下さいました」とだけ言って演壇から降りてしまったのは有名なエピソードじゃないか。


ニコラ・テスラもマリ・キュリーもアイザック・ニュートンもアレッサンドロ・ボルタもルートヴィッヒ・ボルツマンもルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンもパブロ・ディエーゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピーン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソも、みんなそうだろう、いくら有名かつ偉大なことを成し遂げた偉人や天才達でも、どこか欠点や問題を抱えていた筈だ。そうだろう。


まあ有り体に言って仕舞えば僕の欠点というのはこのように深々と考えてしまい、それを脳内だけで思考するだけでなく、表に出してそれを言葉や仕草で表してしまうことだろう。


だがまあしかし、そのようなことは些細なことだ。


かの天才たちのように、何か偉業を成し遂げて仕舞えばいい。

そうすれば僕の問題なんて簡単にすっ飛ぶ。

皆僕を天才や、偉人として崇めることだろう。


そしたら或いは、いや…もしかしたら僕と彼女の釣り合いが取れるかもしれないと思ったから…。



そうだ…。




…そのために僕は探偵業を始めたんだった。

高校受験終わったから勢いで書いたけど続かなそう。

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