第258話 VS蚩尤(その5)
俺の仲間達はそれぞれ悪獣と竜生九子と戦い始めた。
残って蚩尤と対峙しているのは、俺と麒麟のコボミ、霊亀のリザ、鳳凰のハピ。
リザは俺の右手前に盾を構える。
コボミは右後ろでしなやかに中腰で構えた。
ハピは俺の右後ろ。
悪魔アスタロトがその後方にいる。
応龍のハクは俺の右手に絡まって応龍の籠手になっている。
ハク達とは久しぶりの共闘だ。
俺の身体には右手にハクだが、左手に精霊王で世界樹のレイ。
左目に神眼のアイ、左腰に神刀ムラマサ、身体には悪魔ベルゼブブのスラオが纏っている。
ハクは久しぶりだけど、それ以外はいつもの構成だ。
俺は右足を半歩前に出して、腰を落とし半身で構える。
右手でムラマサの鯉口を切り、右手をムラマサの束に添える。
オニバルと同じ居合斬りの構え。
蚩尤を注視する。
瞬きもせず、一瞬の動きも見逃さないのだ。
鳳凰のハピが七色の詩を歌う。
戦場にハピの詩がBGMの様に響き渡る。
仲間全員のステータスがアップしていくと同時に敵のステータスが下がるが、ステータスが下がったのは魑魅魍魎達だけだ。
ハピの戦場の歌を久しぶりに聞いた。
昔はこの歌を聞くと戦意が向上したなぁ。
まあ、今もやる気がに満ち溢れてるけどね。
蚩尤「さて、準備は出来たか?」
蚩尤は6本の腕でそれぞれ別の武器を持つ。
若干膝を曲げてるが、棒立ちに近い。
「さあ、来い!」
刹那。
蚩尤は俺の目の前にいた。
あまりにも速すぎて、リザのガードをすり抜ける。
蚩尤は戟の石突きで俺の腹を打ち払った。
咄嗟にスラオが防御するが、勢いが強く俺は弾き飛ばされた。
俺は竜生九子の囚牛と戦うデステルにもとに飛ばされた。
デステルは闇を広げてそのクッションにして、俺を受け止めた。
デステル「陛下、大丈夫ですか?」
「有難う。大丈夫だ。」
囚牛は笛を吹いていた。
鳳凰ハピの歌の効果を相殺しようとしている様だが、上手くいってないようだ!
デステルが闇を囚牛の周りに漂わせ、消音している。
蚩尤は俺に追撃しようと飛び込んで来たが、アスタロトが行く手を阻んだ。
アスタロトは蚩尤の矛を左手で掴み、蹴りを入れる。
蚩尤は戈で蹴りを防御する。
コボミが蚩尤を爪で抉る。
蚩尤は酋矛で爪を受けると、夷矛をコボミに降り下ろす。
リザがコボミと蚩尤の間に割り込む。
盾で蚩尤の夷矛を受け流すが、蚩尤の威力が強く、受け流しきれない。
盾ごと飛ばされたリザは、竜生九子の睚眦にぶつかる。
睚眦と戦っていたヴァンスがリザに声を掛けた。
ヴァンス「救援有難う。でも必要ないぞ。」
ヴァンスが体勢を崩した睚眦を蹴り飛ばす。
リザ「邪魔をして御免なさい。」
リザはヴァンスに頭を下げると、周りを見渡し俺を見つけて、俺のもとに飛んできた。
リザ「陛下、守りきれずすいません。」
「気にするな。さあ、行くぞ!」
俺とリザはアスタロトと戦う蚩尤の元に飛んでいく。
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