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第六章 「地下鉄新ウイルス事件 Ⅳ 」

  第五章 「地下鉄新ウイルス事件 Ⅳ 」


「ふぅ……」

 エマ・フラッシュは人生で初めて殺した男を見ていました。体に赤い点がありそこから赤黒い液体が流れている男でした。


 ふと、足首を撃たれて置いてけぼりにしてしまったマーク・ハリスという名の少年のことを思い出しました。

 早くハリスのもとへ行き、左足首を応急処置しなければなりません。


 エマは再び、倒れた人たちを踏まないようにしながらハリスのもとへと急ぎました。


          


「はっ」

 走ってきたエマは驚きました。そこには血だらけになったハリスがいたからです。


 マーク・ハリスは左足首だけでなく、右腕、右足の太ももにも撃たれたらしく、大量に出血しています。


「ハリスさん!ハリスさんっ!」

「……」

 名前を呼んでも反応がありません。


 エマは少々手荒な方法ですが、


 バチンッ‼


 ハリスの頬を平手打ちしました。しかし、そのおかげで、

「……うぅ……エマか……」

 ハリスは意識を取り戻しました。


「良かったー」

 胸をなでおろしました。

 しかし、ほっとしている間にもハリスは出血しています。応急処置をしなくてはなりません。

 エマは自分の白いワンピースの下のほうを破り、ひものようにしました。そして、傷口から心臓に近い部分を即席そくせきで作った紐で縛りました。


 この応急処置を撃たれた左足首と右足の太もも、右腕にし、応急処置が完了しました。


 これで改めてほっとできました。あとはここから脱出するのみ!。エマが意気込んでいると、


 ダンっ。

 聞き覚えのある音とともに、

「――っ」

 右肩に痛みが走りました。

























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