** 断罪 **
出演
25歳女性 エスクランザ天教院内部局 女官長
18歳女性 エスクランザ天教院内部局 女官
19歳女性 専門学校学生(休学中)
食料品アルバイト(休職中)
15歳男性 エスクランザ国天教院 王宮護衛官
その他、男性職員数十名
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[なんという事ですか!!いくら天上人とはいえ女性が、いえ、天上人だからこそ、この様なあられもない!!二の腕だけでなく、おみ足まで、民草や殿方の前に曝すとは!!]
(ノーコミュニケーション女性その一、なんかすごく怒ってる。そうか、異文化ではこのただの膝丈ワンピ程度の浴衣カスタマイズは、刺激が強かったのかも。巨人にも足にストール巻かれたし)
[あり得ません!もう我慢が出来ません!アリア様の床入り湯殿入りを三度も無下に断って、諦めさせるなんて!!三度ですよ!?アリア様が、嘗て同じ女性に、三度も続けて通われた事なんて、あり得ませんのに!!!]
[女官長様、どうか、どうか落ち着いて、お声が大きく御座います、]
ハァハァハァ、はっ!
[[[・・・・]]]
〈〈〈・・・・〉〉〉
(怒りの矛先が痴漢男へ向かっている。ヤバイ、奴が気付く前に回避、回避!・・・そうだ、パンチラ下品はお婆ちゃんも怒ってたから、彼女の誤解を解いてあげよう)
『大丈夫です、ほら、この下には黒ペチパンツを着用中。乙女の秘密はガッチリガード』
ペラリ、チラリ。
[[[!!!!!]]]
〈〈〈!!?〉〉〉
ざわ!ざわざわ。ざわざわ。
ふらり。
[女官長様!!お気を確かに!!]
(アレ、巫女様から頼まれて、俺が差し上げた奴だ・・・)
[おい、大丈夫か?血の気が引いてるぞ、真っ青だぞ、]
[あれ、弓兵の隊服の下に穿くアレじゃないか?]
[黒いアレ、似てるな、]
[見るな!目を伏せろ!]
ざわざわ、ざわざわ。
どよどよ。
はっ!
さっ、バサリ。
くるり。
[見ましたか?もちろん、見てませんよね]
[[[・・・・]]]
要人子息海外留学出発後、エスクランザ国より国家公務員の優秀な女性マナー講師の強い要望で、彼女の海外派遣が認められた。要人子息の留学に同行した、国家最重要人物の教育に力を入れる為との申請内容だった。
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出演
23歳男性 ガーランド北方同盟保障条約課
特殊交渉機動隊 隊員
26歳男性 ガーランド北方同盟保障条約課
特殊交渉機動隊 隊員
国外遠征 灰色飛竜 雄
国外遠征 灰色飛竜 雄
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〈アレ、超、焦ったぜ。ロディウル、まじであの布に気付かないで良かった・・・。結構、新し物好きだから〉
〈不可抗力だ。フエルは悪くない〉
〈ギャ、〉
バサバサ。バサバサ。
〈フエルって、雄?雌?〉
〈雄だよ。ロディウルも雄だろ?〉
〈・・・〉
バサバサ。バサバサ。
〈雌って希少だよな。あんま谷から出て来ないし。お前んとこの姉さんも雄?〉
〈雄。あの子は良い子。頭良い〉
バサバサ。バサバサ。
〈第三の副隊長は、雌だよな、俺、奥さん見た事ある。美人〉
〈美人で優しい。娘も可愛い〉
バサバサ。バサバサ。
〈そうだ、確か、上将んとこと、新しい指揮官んとこ、雌だった気がする〉
〈家系か?あそこ、嫁さんも早いよな〉
〈モテモテ?〉
〈モテモテ。〉
バサバサ。
〈・・・指揮官て、ガッシリしてるよな。第三の副隊長も割とガッシリ気味。やっぱ、太ってると良いのか?〉
〈・・・何が?〉
バサバサ。
〈ほら、生存本能ってやつ。太るほど財力。太るほど貫禄〉
〈で、最終的には?〉
〈・・・・・・食べるのか?〉
バサバサ。バサバサ。
バサバサ。バサバサ。
〈・・・・〉
〈・・・・〉
ヴォエーーーーーー!!!
〈ギャギャ、ギャ〉
〈嫁怖え!!!〉
〈グギャ、〉
〈飛躍しすぎだろ、〉
〈竜だから?〉
〈竜にも喰わさねーし指揮官。あの竜はそんな目で指揮官見てねーし〉
〈でも、痩せたら元気なくなるって、有名じゃん〉
〈・・・・〉
〈・・・・〉
バサバサ。バサバサ。
バサバサ。バサバサ。
〈嫁。怖。やっぱ俺、まだいいわ〉
〈だから喰わねーし。竜じゃなくなってるし〉
〈いや。しばらく嫁は考えない〉
〈グキャ!〉
〈誰も聞いてねーから。好きにしな〉




