15 希望 15
ガーランド王城、王政府議会。定例会議を終えた議員が退席する中、エミハール・ゾルデイト大臣は呼び止められた。
〈聞きましたよ、第三でオゥストロの決闘を審判したとか、ハミア家も大変でしょうなぁ、〉
〈第一王子の近衛騎士であったそうだな、無能な近衛を選ぶとは。やはり、皇太子となるのは第二王子の方かもしれないな〉
〈人を見る目に優れなければ、国を任せるのは難しいからな〉
エミハールを取り囲む議員達は、思い思いの言葉を吐いたが彼らの真意は別のところにある。それを見透かした大臣は、尋ねられもしない返事で応対した。
〈第三のオゥストロ隊長は勝利した巫女を娶るそうだ。北方神官インクラートが後見人として、天の巫女の就任式があるだろう。数百年に有るか無いかの僥倖に、我々は立ち会う事が出来るぞ〉
周囲からは感嘆の声が上がり、天教院を崇める者達は喜色を浮かべた。この国の主宗教は天教院なのだ。ガーランドに限らず、大陸の東側のほとんど、敵国ファルドさえ枝分かれした天教院が布教活動により根付いている。
天教院の始まりは北方大陸の王都エスクランザ、海を隔てても国交のあるエスクランザからはガーランド竜王国専属に高位の神官が派遣される。それにより、二国の絆は深まるのだ。
敵国ファルドとの国境線を守る第三の砦は、精鋭中の精鋭、隊長オゥストロが率いる精鋭部隊が守護している。そこに派遣される神官インクラートは、招致された神官の中、最上位に位置する者だった。
その男が後見人になると言った、出自の知れない巫女メイ・カミナ。
(半ば騙し討ちの様に決闘の審判を引き受けさせられたが、騙された価値はあった)
だが周囲はエミハールの考えとは別に、精霊に憑かれた巫女の闘いを見ることができたと羨ましがっている。実際はそれ程楽しいものでは無く、見るに堪えない内容だったのだが。
(数百年に一度、天からの巫女の顕現の僥倖に沸き立つガーランド国民と北方の神官達。その巫女を、あのオゥストロが娶るのだ。今年の天月の起祭はとても華やかになるだろう)
〈巫女様はどのような方ですか?〉
〈オゥストロめ、上手くやったものだ。我が息子の砦に降臨してくれれば良かったのに、〉
〈いや、オゥストロだからこそ釣り合いがとれるのだ〉
人々が精霊憑きの巫女に注目する中、エミハールはその精霊こそが重要だと理解している。
(だが、そうは簡単にはいくまいな)
その精霊は〔黒蛇〕オルディオール・ランダ・エールダーと名乗ったのだから。
******
「よし出来た。傑作だ」
『・・・・あの、』
年明けの起祭、盛大な祭事が王都で行われる為に、毎年隊員は交代で休暇を取り王都や故郷に帰省する。オゥストロは本人の意志に関係なく毎年王都へ召致され、砦を副隊長のアラフィアに任せて王城の式典や晩餐会に強制参加が決まっているのだ。
(毎年のこの召致は、今までさして気にする行事でもなかったが今年は違う)
『姉さん、あの、』
今年は第三の砦隊長は初めて婚約者を連れて、王へ婚約の報告へ行くのだ。送り出すアラフィアは、傑作と称した少女の姿に力強く頷く。鼻息荒いアラフィアを背後には、今は青い塊のオルディオールが王政府議会へ乗り込む算段を立てていた。
(ようやく来たと言うべきか、想像よりも早く、且つ平和的に事が運んだと言うべきか)
「似合ってるぞ」
『えーと、だからその、姉さん、あのね、ちょっとフリルが多すぎっていうか、』
〈ん?、フエル?フエルがなんだ?涎でもつけたか?おい、エスフォロス!〉
〈フエルは何もしてねえ〉
〈じゃあなんで、メイがフエルを呼んでんだ?〉
「喧嘩、良くないですね。ヤメテェー、ヤメテェー、」、
『弟のドローンの事では無く、フリルが多めって』
〈ほら、また〉
〈メイ、フエルに何かされたのか?〉
(いや、あれから月日は五十年経ってい『フリル!、フエルじゃなくて、フリルが多めですねって!』
(・・・うるせえな・・・)
オルディオールは感慨深く窓際で、黒猫副隊長と共に小さな町を見下ろしていたが、後方では騒がしくメイとアラフィアが王都で着る礼装について議論を続けている。どうやらメイは、アラフィアの用意した衣装が気にくわないらしく、我が儘を言って周囲を困らせているようだ。
「ううん、可愛いの大丈夫。私、好きです。ですが、アピーちゃん大丈夫。素敵。しかし私は十九」
「年齢なんて気にしなくていいぞ。二人が並んでいると、周りは皆癒される。な、」
〈・・・・まあ、そうだけどな、〉
同意を得る為に弟を振り返ったが、エスフォロスは姉に即答はしなかった。似合わない訳ではない。むしろ癒される事には大賛成なのだが、晴れないメイの表情にエスフォロスはアラフィアの強い押し付けを感じ取った。
メイとアピー、並ぶ二人はふりふりの花のように広がる裾の礼装を纏い、春を待つ天月の起祭には相応しい色彩である。
(メイが薄い桃色とアピーは水色。だがこれは、確実に児童・・・)
「かわいい、ヒラヒラ、ふわふわ」
『うん。アピーちゃんは最高に可愛いよ』
「隊長、きっと喜ぶな。良いぞ、二人とも!早く皆に見せびらかしてえ!」
『・・・・』
〈・・・・〉
十九の女性の着る様相ではない。喜ぶアピーに、鏡を見たままアラフィアと自分を何度も見比べるメイ。意見を言いたいが、アラフィアに通じるかどうかを逡巡しているのだ。
(分かる。その気持ち、)
だが悲しい事に、女性用礼装についての意見はエスフォロスには挙手発言の権利が無いのだ。彼はメイの心を理解するだけで、その場は見なかったことにした。
**
鏡に映る七五三の様な装いに、いい知れない無力感を感じる。
十九宣言をしているにも関わらず、姉さんはこれを初詣の衣装だと言った。
(アラフィア姉さんのセンスなのか、それとも私への周囲の認識がこれなのか・・・)
どこかで見たことがあると思い出すと、最初に訪れた村に居た、趣味と性格の悪いフリルの子供の服装に近いのだ。それを申告するわけにもいかず、諦めに近い気持ちで鏡を睨みつけていた。
だがそこに、救世主が現れた。
意外にもそれは見た目は大らかな南国風なのに、中身はガチガチの堅物、南国アジア風さんである。
「天月の起祭には、どうぞこれを」
そう言って差し出された一式は、ここの国の宗教、天教院の巫女装束だった。
(巫女衣装?)
巫女というワードに敏感に反応し、手渡されたそれを広げてみる。我が国の代表的な巫女装束といえば緋色の袴に透け感のある白の羽織のあの装束なのだが、この国のデザインはどうやら洋風である。
フワフワの白いシフォン生地、ところどころ蔦のように巻きついた装飾に小花があしらってある。足まで覆う長いワンピース型ドレスは見ようによっては中世絵画の女神風、もしくは大人のシンプルなウェディングドレスに近い。
『キタ!』
飲み込むように歓喜を呟いた私だが、先に別の衣装を用意してくれた姉さんを気遣い、その喜びは最小限に留めておく。
びーくーる、びーくーる。
(何度も言うが、ユニフォームは大事である。これがダサいかダサくないかによって、作業効率も乱高下するのである。・・・ハッ!)
別にアラフィア姉さんの用意した初詣衣装について、ダサイとは言っていないのである・・・。
**
〈・・・・〉
本人は隠しているようだが、口を引き結び頬を染めて喜びに興奮しているメイを、エスフォロスは温かい目で見つめてあげた。
自分の贈り物に全身で喜ぶ巫女に頷くインクラート。そしてアラフィアは残念そうに、選ばれなかった桃色の礼装を見つめていた。
「さあ巫女様、お着替え下さい」
〈チッ。あんなペラペラの飾り気の無い神殿服か。こっちの方が、絶対に可愛いのに〉
〈アラフィア、メイくらいの年頃は、少しでも大人っぽい格好したいんだよ。・・・あいつ、チビだからな。背伸びしたいだろ、いろいろと〉
〈・・・・まあ、仕方ねえか。相手は隊長だしな。・・・確かに、隊長が可愛い格好のメイを婚約者だって連れて歩けば、なんか微妙かもな〉
〈微妙どころの騒ぎじゃねえよ・・・。ヴァルヴォアールと同一視されるだろ〉
〈・・・・マジかよ?〉
(平和だなぁ。結構な事だ。だが、)
呑気な姉弟の会話。これが永久に続けば良いが、広がる穏やかな夜の風景が、嵐の前の静けさだということをオルディオールはひしひしと感じている。
(東からの間諜の報告が来る度に状況は変化するだろう。ガーランド国内は、近く訪れる戦争を警戒し準備を本格的に始めている。グルディ・オーサって火種も足下に転がってるしな)
「ミギノ、その服大人っぽいね!」
「巫女様、天起祭が楽しみですね!」
『初めての巫女コスプレ・・・ウフフッ』
〈おいエスフォロス、あっちについたらこいつら転写してくれよ。あとメイは単品でも飾れるのを一個な〉
〈分かってる。・・・え?、それはまさか、任務じゃねーよな?、まさかその転写石、隊長に、〉
〈お前はその先を考えるな。上官に従えばいい。返事だけしとけ。返事。〉
〈・・・了解〉
(巫女様、か、)
現在はメイの容疑は完全に晴れた訳ではないが、オゥストロと神官インクラートが彼女の擁護に回っていて、その力が大きいのか巫女という立場だけが強調され始めている。
初めは行動範囲にかなり制限があったが、砦に来て二ヶ月程たち天月の起祭を三日後に控えた今では、すれ違う隊員の中にメイを拝む者まで現れた。
(五十年前のファルド帝国では無かった風習だが、ガーランド国では天教院と、天の巫女に対する信仰心が厚いのだろう。あんなペラペラのガキが巫女様か。・・・世も末だな)
***
ーーー第三の砦、滑空場。
飛竜に荷物を括り付け終わる頃、厚手の防寒具に身を包まれたメイはオゥストロの飛竜の周りを彷徨いていた。
〈・・・グルルル、グルルル〉
『・・・・』
オゥストロの飛竜は気の荒い黒竜ドーライア、竜騎士の相棒が傍に居ても、相手は人とは別思考の生き物なのだ、万が一がある。警戒は暗黙の了解として必要以上に寄りつきはしないのだが、作業に追われる隊員たちが少し目を離した隙に、少女はドーライアの攻撃範囲内にいた。
〈おい、あのモコモコしたのって巫女様か?、〉
〈あ?、・・・!、メイ!!〉
〈・・・・〉
エスフォロスは息を飲んだが、オゥストロは動かない。黒竜騎士は自分の婚約者の危機に、それを面白がる様な表情をしていた。
『本当に良くできてるな・・・。ハロインの特殊メイク加工に匹敵する本ナマ感・・・ん?この眼はあれか?リアル人形屋さんでパーツを売っているあれ・・・』
〈・・・・〉
ーーフンッ!!!
ーー『フギャ!』
鼻息で飛ばされたメイは、よろめいた先に居たオゥストロに拾われて、そのまま黒い竜に乗せられた。もちろん背後にはひらりとオゥストロが乗り込んでくる。
「俺の竜に変なものを食わすなよ」
言われてメイは、それをオゥストロのたちの悪い冗談だと認識して頷いた。
(巨人のブラックジョーク・笑えない西欧風。ドローンは何も食べない事くらいは分かるのである)
〈行くぞ、〉
オゥストロは見送る部下の中、最敬礼をしたアラフィアに流し見た視線を送った。砦隊長が王都へ行く間、彼女がこの砦の隊長なのだ。
先頭に飛び立つ黒い飛竜の後に繋がり、次々と灰色の飛竜が空に舞う。
曇天に浮かぶ数々の黒い飛影。外は肌寒く、空からは白い結晶が灰の様に散り始めた。
〈・・・・〉
飛影の姿が雲に隠れると、居並ぶ騎士の中、アラフィアは厳しい表情で踵を返し、灰色の空に背を向けた。
**
(改めて乗るドローン、・・・なんて安全性の無い乗り物だ)
三半規管は頑張っている。
まだ上空で酔ってはいない。
上空へ昇るまでに何度も大きなバサバサ音に嘖まれ、更に高度が高まるにつれ耳の奥がキーンとしたが、それは耐えれる程度だった。
これは二度目の体験。そして初めて搭乗した時の様な粗相の汚点は今は無い。なので余裕を持って辺りを見回すと、少し後ろに色違いのドローンを発見。
(あれは私の頭の形を認識済みの、あむあむドローン一号。・・・弟のドローンだったのか。なんか、嫌な事、思い出したな)
エスオーエスオーユゥー。
略さなくてもソ・ソ・ウ。
そう、粗相。
(私にとって、ヒヨコの選別に次ぐ大惨事。汚点双璧と成す大惨事)
そうこうしている内に辺りが暗くなってきた。
重たい曇り空からは雪がチラホラ舞っている。
防寒具にぐるぐるに巻かれ、更に巨人の長い腕に巻き込まれる様に乗っているが、シートベルト的な命綱は何も無い。
(だけど安全性は確認出来ないのに、この安心感はなんだろう・・・。落ちてしまうかもという不安感はゼロ・・・)
上空まで昇りきるとバサバサ騒音は収まり、後は流れる様に飛ぶだけ。
ーーヒュウゥゥウウゥゥ・・・・。
(私は今、鳥になっている・・・・そして、・・・・寒い。まじで寒い。鼻水凍る、)
**
『ックシッ!』
オゥストロ達竜騎士は上空に上がりきると、風除けに首巻を鼻まで上げる。小さなくしゃみに気付いて下をむくと、少女が鼻を垂らしてぶるりと震えていた。
〈すまない〉
メイを腹の前に抱えていることで、いつになく温かかったオゥストロはぼんやりしてしまい、すっかりその事を忘れていた。急ぎ少女の防寒具の前に溜まっている厚手の首巻を引き上げると、メイは振り向いて〈ありがとうございます〉とガーランド語で礼を言った。
〈・・・・〉
アラフィアからの報告では、メイは東側の言葉を学んでいたという事だが、センディオラの意向によりガーランド語は教えていないという。
疑わしい間諜疑惑が晴れていない今、不必要にガーランドの情報を与えない為の処置でありオゥストロにも異論は無い。しかし、メイは隊員たちの簡単な言葉を繰り返し、それを使って周りを和ませる事をよくしていた。
(おそらく、猜疑心や恐怖とは無縁の場所で育ったのだろう)
これが演技や媚びる為の何かならば、オゥストロやセンディオラの様な者にはすぐに見抜く事が出来る。だがそれはメイには一切無いのだ。
精霊の存在しない彼女からは、策略や謀略の行動は一切窺えない。そして精霊という守護者が離れ無力になっても、生意気な態度は変わらずむしろ不可思議な行動が増す。オルディオールという精霊が憑いているよりも、憑いていない方がよほど不可思議なのだ。それがオゥストロには新鮮で面白いのだが、気になる事があった。
(十九だと言っていたが、メイの故郷で育てば、等しく鼻を垂らした女性が出来上がるのか。しかし、三大陸の中では何処を指すのか、)
少女の示した国と地名に、心当たりがまるで無い。インクラートは天上だと言って譲らないが、オゥストロにはガーランドが制する空の上に国が在ることは空想だと思っていた。
(天上を認めるならば、先にお伽話と言われる第四の西大陸の方が現実味が在る。雲の果てにも見えない天上国より、海に沈んだとされるアトラ。・・・いずれにせよ、平和な国には違いない)
どんなに教養の無い者や学び途中の子供でも、オゥストロの前で鼻を垂らしたままだったり、彼から逃げようとおかしな足取りで踊る者もいなかった。
(とても興味がある)
ーー『くしゅっ、』
再びの小さなくしゃみ。
「寒いか?あと少しで着くぞ」
少女を抱きしめる腕の力を強めると、眼下にガーランドの王都の明かりが見えてきた。雲を抜け、完全に街の景色が広がると、腕の中から少女の歓声が上がる。
『きれい・・・、すごい。夜景だ』
〈何だ?『ヤケイ?』〉
少女の異国語を繰り返すと、見上げたメイは目だけで笑い繰り返す。
〈夜、光、奇麗、夜、光、素敵〉
意外にも、続けられた拙いガーランド語にオゥストロは目を瞬く。そして少女の伝えたい言葉がはっきりと分かって、更に抱き締める腕に力を込めた。
(複雑な思いはあるが、メイに故郷を褒められるのは、悪くない)
不穏な気配を漂わせる東側、五十年間起こらなかったファルド国との大きな戦争は避けられないだろう。
その大きな戦争を目前に、オゥストロの心は宙に浮いていた。
失われた竜騎士としての指針を態と見過ごした過去。だが突然現れた巫女メイと、精霊オルディオールから再び突き付けられた〔空賊〕の真実。それとどう向き合うか、この機を利用しようとしたのだが、巫女と呼ばれる婚約者によって、いま簡単に結論付けられた。
ーー〈奇麗、〉
微笑みながら言われた故郷の街を、必ず戦火から守り抜くと身体が滾った瞬間に、答えは出てしまったのだ。同じ少女から問題提起と解答を貰ったオゥストロは、永く嘖められた血筋に本当に馬鹿馬鹿しくなり、そして心の底から笑うことが出来た。
(空賊と、俺は別人なのだ)
頭は知ってはいたのだが、心に理解を落とし込む事が出来ていなかった。それが不可思議な巫女の一言で、すとんと落ちたのだ。
(本当に、この少女からはいつも笑わせられている)
きっかけは不様に精霊に屈した事と、砦を護る条件だったが、ついでの様に巫女の少女を手にする事になったのだ。だがそのついでが、オゥストロにとって一番の幸運となりそうだと、いま気が付いた。
〈お前は本当に十九なのだな?〉
『・・・今、セルドライって言った?』、
〈私は十九〉
〈良し。ならばお前は間違いなく俺の婚約者だからな〉
『・・・・』
〈どうした?返事をしろ〉
『早すぎた。エスフォロスしか聞こえなかった』
〈返事は素早く正確に。了解?拒否?〉
〈ダーラ〉、
『馴染みある言葉。ドローンの国での馴れ初め』
〈人と人では行わないが、今のこれは誓約よりも重いと心に刻め。お前は俺の婚約者だ〉
〈ダーラ〉
拙い少女の了承に、オゥストロは抱える温もりを抱き締めた。だが見上げた少女の黒目は眇められ、片方の眉は生意気に上がっている。
『もう一つ、弟がよく言ってる言葉。意味はなんでしたか?ダーラとゲスーーうぐっ!』
大きな手の平に塞がれた口。強まる腕の力に藻掻き始めた少女に、それをオゥストロは微笑み笑う。なおも少女は藻掻き自分から逃れようとする行動を、男は許す事無く抱き締め続けていた。




