** 目撃 **
出演
27歳男性 ガーランド入国管理局 局長
28歳女性 ガーランド入国管理局
局長補佐官、警備官兼務
22歳男性 ガーランド入国管理局 警備課長
ガーランド入国管理局 入国管理調整室
職員五名
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〈この日のための走り込みか。頑張れよ!捕虜の子供!〉
〈おい、捕虜って言うな。あの子、客員なんだぞ、〉
〈隊長が見初めたって噂だよな〉
〈いやそれが、どうやら東側に攫われてたあの子が、逃げ出して隊長に助けを求めたって話しだぞ〉
〈東の総大将が、あの子囲ってたって、俺、鳥から聞いた〉
〈しっ!〉
〈滅多な事言うな。鳥をここで出すな〉
ワァー、キャーッ!
ざわざわ、ざわざわ。
〈・・・・だから、あの子を待つために、隊長、独り身を貫いていたのか?〉
〈・・・・東の将軍と第三の隊長をマタガケって、あの子、どんだけなんだよ〉
〈雲梯もままならねーのにな〉
〈雲梯関係ねーだろ。この場合・・・腹筋?いや、平均台?〉
〈均衡関係ねーだろ〉
ざわざわ、ざわざわ。
〈にしてもさ、〉
ざわざわ、ざわざわ。
〈あの子、いくつなんだ?〉
ざわざわ、ざわざわ。
〈十九〉
〈〈〈〈〈!!〉〉〉〉〉
ブォウェーーーーーーーーー!!!
〈隊長!〉
〈聞こえてたんすか!〉
〈ウソだ!あり得ない!十九!?〉
〈どうやって?どうやって見つけたんですか!〉
〈ついていきます。隊長、〉
〈・・・・、ハァ。〉
ガタン!
〈ヤメロ!特にそこ!!おかしな賛同をするな!!叩き出すぞ!静かにしろ!!!〉
ざわ、ひそひそ、ひそひそ。
〈・・・・・・・〉
カタン。
その後、毎日早朝に走り込む少女に付き添っていた指導員達の、身形が小奇麗に改められた。
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出演
23歳男性 ガーランド入国管理局 警備官
24歳男性 ガーランド入国管理局 警備官
12歳女性 北方国天教院神官認証
天上巫女 付き人
諸国放浪中 黒猫 雌
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「みてみて、どうする、近くで見たい?怖いなぁ、やめとこうかなぁ、あ、こっち見てる。手を振ろう!」
「にゃん?」
ざわざわ、ざわざわ。
びくっ。
「やっぱり、やめようかな、そうだよね、やめようか」
「なぁん、」
〈今日なんだな、隊長の婚約をかけた決闘。久しぶりじゃねーか?〉
〈ああ、アラフィアさんの子供の決闘なんだろ〉
〈は!?何ソレ、アラフィアさん、子供いんの?マジで!?〉
〈噂じゃ、神官とデキてたって〉
〈マジ・・・?俺、もう帰りたい、〉
〈あれ?あの入り口にいる子、ほら、あの黒猫抱いてる子。お前がこの前、一号室で捕り逃がした子供じゃないか?南の子だろ?〉
〈何!!あのガキ!あいつ逃がしたせいで、俺、減俸されたんだけど!〉
ビクッ!
くるり。
「・・・あ、追いかけ遊びの人居るね」
〈あの子、アラフィアさんの子供の友達なんだろ?〉
〈・・・ここ、保育場じゃねーから、捕まえとくわ、ついでにアラフィアさんへ報告しとくわ〉
ダッ!
〈あ、おい!お前!次の見張り番どうすんだよ!交代待ってるぞ!〉
〈頼むぜ!待てこら!ガキ!〉
ダッダッダッダッ!
「・・・きゃん!!」
「にゃ!」
タッタッタッタ・・・。
「・・・・・」
その日、一人の隊員が職務放棄により処罰を受けた。




