表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぷるりんと異世界旅行  作者: wawa
天へ帰る歌~オーラ公国
221/221

** ??? **

 

 出演

 15歳男性 南方出身旅商人

 15歳男性 南方出身旅商人(婚活中)

 年齢不明 黒大鳥 北方大陸放浪中


********* 



 〈ここが地図の場所?〉



 ザザーン、ザーン・・・。


 〈やっぱり無いね〉

 〈あの冒険記がいちばん古かったからね。きっと作り話だったんじゃないかな?〉


 〈そんな、冒険者イオスと戦士エルモの冒険記は本物だよ!〉

 〈またイグの悪い癖が出たね。・・・まあでも、魔戦士デルドバルは本当に居たしね。わかったよ。イオスとエルモも居たって事で、〉

 〈居たって事で?〉 

 〈守護者ハリアーのカウスさんも、この先には何も無いって言ってたでしょう?昔々の物語なんだよ。きっと創作だ〉

 〈じゃあなんでカウスさんたちはここに居るのさ!守護者ハリアーって、真存在ゴウドの敵を見張る人達なんだよ!〉


 〈でもカウスさんたちの村、けっこう牧歌的だったじゃない。敵を見張るっていったって、見張る敵が居る島が見当たらないよ。・・・冒険物語は創作だね〉


 ムっ!

 〈・・・適当。そういうヤグも、なかなかつがい、見つからないよね。〉

 ムカッ!

 〈お嫁さんて、言って〉


 〈そうだったね、お嫁さんお嫁さん。ハァ。さあ、そろそろここで、お昼にしようか〉

 〈そうだね!カウスさんの手作り!〉


 ゴソゴソ、ガサゴソ。

 〈北方は豆飯が多いよね。だからかな、最西クィ・レンにも豆飯が浸透してる〉

 ゴソゴソ。

 〈うん。たまに携帯用の握りに酸っぱい実が埋めてあって、僕あれ苦手〉

 ゴソ。

 〈そう?僕はあれ好きだな。海草と煮付けたやつも好き〉


 ゴソゴソ、ぽとり。


 〈ヤグ、袋から何か落ちた、・・・え、?、待って、・・・それ、何?〉


 サシッ!


 くるり?ツマミ。


 〈これ?、何って、あの子の証だよ〉


 フリフリ。


 〈いや。その、それ、血糊だよね、なんの、あの子?、あの子の?〉


 〈うん、ミギノの証。もう乾いてるしヤヤナの葉に包んでたから、分からなかった?僕、イグは知ってると思ったよ。僕がこれ持ってるの〉


 〈ねえ、それって、〉ドキドキ、ドキドキ。


 〈あの子珍しい匂いだったから、記念にね。すごく離れても忘れないように念のために拾っておいたの。ほら、大きな街でたくさんの香水や薬に混ざると、匂いって混乱しちゃうでしょう?〉


 〈うん、じゃなくてヤグ、それって、え?、いつ手に入れたの?〉アセリ、ヒヤリ。

 

 〈ほら、僕、皆とお別れした日に忘れ物しただろ?ガーランドの砦に取りに戻ったら、ミギノ達が騒いでたんだ。あの子、慌てて厠に走り込んだから、何かと思ったら初花星セーラになったって〉


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 〈で、・・・ヤグ、それでなぜ、君がミギノの初花星セーラの、その、それを、〉

 ゴクリ。


 〈大丈夫。ミギノには分からないように、居なくなってから厠から拾っておいたんだよ〉

 ニコリ!


 〈・・・・・・・・ヤグ、〉


 〈だって血を持ってたら、あの子が他のどんな臭いに塗れても、お尻の匂いよりもすぐに探し出せるでしょう〉

 エヘン!


 ・・・・・、〈ヤグ、ミギノを探してどうするの、今更。もうエルヴィーさんも居ないんだよ。脅されないよ、僕たち〉


 〈違うの。ほら、あの子の傍にはアピーが一緒にいるでしょう?〉

 もじもじ。


 〈アピー?・・・君、まだアピーのこと、諦めてなかったの?〉


 〈・・・・・・・・・・えへ、だって、遠鳴きで無視されたの、僕初めてだったから、あれからすごく、アピーが気になって・・・〉

 テレテレ、ふりふり。


 〈・・・そう。〉はぁ、

 〈なんかもう、どうでもイイや。お昼を食べよう。それ、衛生的に良くないから、早くしまうか捨てるかしてよ〉


 〈捨てないよ!これでミギノが分かるんだから!〉

 ブンブン!サッ!


 ーービュウッ!バサリッ!バサリッ!


 〈あっ!こら、あっ、!!!〉


 バサリッ!バサリッ!


 〈うわ、大きなハイン、ほら、そんな血糊を、こんな所で振り回すからだよ!〉


 ツンツン!!ガブリッ!!


 〈あっ!やめ、あっ!!、返して!!〉


 〈カァッ!カァッ!カァッ!〉

 バサッ、バサッ、バサッ、バサッ・・・。


 〈あーあー・・・、ミギノ、行っちゃった、〉


 〈ミギノじゃないけどね。大海に出ちゃったね。諦めなよ。むしろなんか、良かったよ。〉こくり。



 〈あーあー・・・、〉しょんぼり。



  





 好奇心旺盛な二人の旅人は、遥か昔に描かれたとある冒険記を頼りに最西へやって来た。だが広がる何も無い大海原を目の前に、西の島の冒険記が作者の創作であったことを理解する。


 しかしこの後、大きな黒い鳥が獲物と間違えて奪った血糊の布が海に落ち、幻と詠われた島が千年ぶりに浮上する事となる。


 


ここまでご覧いただきありがとうございました。

続きが発生しましたら、またのお越しをお待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ