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ぷるりんと異世界旅行  作者: wawa
天へ帰る歌~オーラ公国
184/221

記録から消された竜騎士 **


 出演

 33歳男性 ファルド公安第一旅団国家安全保安局

      要人警護第一課 課長

 28歳男性 ファルド公安第一旅団国家安全保安局

      要人警護第一課 課長補佐


*********

 


 「この通路に将軍達は入られたのだな?」

 「はっ!」


 ダダダダダダダ、タッ!

 カッカッカッカッ!


 「中佐!道が別れております!」


 「待て、あれは何だ?」


 「「・・・・」」


 「球、ですか?」


 ヒロイ。


 ぱらり、フリフリ。


 ピラリ。


 「・・・下着?、これは、」

 「子供の・・・・・・・・?」

 

 ((ハッ!!!))


 ドキリ。

 (この秘すべき道は、逃げた子供、将軍と中尉しか通られてはいないはず。何故、下着、?)

 ドキドキ、ドキドキ。

 (確か、統括団長、子供に関してよくない噂があった。第四師団の風変わりな奴らの冷やかし、庶民の嘘話だと皆は笑っていたがこれは?、中佐の顔が、強張ってる・・・まさか、同じ事を考えて?)


 「下着、だな、」ゴクリ。

 「・・・そうですね、子供の、」コクリ。


 ドッドッドッドッドッドッ。

 (いや、決め付けるのはまだ早い。先行されたのは二人なのだ。将軍と、ユベルヴァール中・・・尉はあり得ないな。そもそも、なんで子供は下着を・・・)

 ドキドキ、ハラハラ。

 (そうだよ。暗闇、子供、統括団長、下穿きを結び付ける事がおかしい話じゃないか、そうだよ、そう・・・、子供、なんで、これを、脱いだんだ?、厠とか?我慢出来ずに?、)


 ーーーハッ!!!


 ((脱がされたのか!?))


 ドッドッドッドッドッドッドッドッ!

 (これは将軍に対して、危険な考えだ。決め付けるのはよくない事だ、)

 ドキドキドキドキドキドキ。

 (子供は、なんで脱がされたんだ?、待て、現場には、ユベルヴァール中尉が居たはずだ。彼はこの騎士団でも、公に統括団長の幼児愛好疑惑に対し嫌悪公言していた。その彼が居れば、・・・居たのに、なんで?)


 「「・・・・」」


 「大尉、」

 「はい、なんでありますか?」

 「それは、私が保管、いや、預かろう」サッ!

 「・・・・は、?、いえ、中佐のお手を煩わせるよりかは、私が拾得物の係へ預けに参ります」


 「・・・よこせ!」

 「・・・?」


 モヤモヤ?

 (中佐、今年三十三、結婚されているが子供無し、夫婦仲はあまり良くないとの噂。なんで、面倒事なんかいつも俺に押し付けるのに、子供の下穿きをよこせ?、それに今、保管て言わなかったか!?)ハッ!(まさか、)

 ドキドキ。

 (こんな事が公に出れば、将軍に傷が付く。ここは将軍の趣味がなんであれ、私が盾にならなくては。将軍閣下の醜聞は、全て部下が隠さなくては、)


 「早く、こちらに!」

 さっ!

 「いえ!、これは下穿きです!上官に預けるわけには!!」

 ささっ!


 イラッ。(こいつ、命令に逆らった事などないのに、・・・なんだ?私を睨んで・・・)

 「貴様、これは上官命令であるぞ!」ギラリ!


 (あの小さな子供が統括団長に玩ばれて、それをユベルヴァール中尉は、上からの圧力に屈して、止められなかったのだ!せめて私だけは、これを正規の届け先へ運ばなければならない。・・・・・・・人として!)

 キリッ!


 ギュッ!

 

 「何も言わず、それを渡せ!」ビシッ!


 「失礼でありますが、中佐は!、何故子供の下穿きに固執されるのですか!?」


 「何・・・固執?」ハッ!

 (こいつは、まさか私個人が子供の下着を収集し、それに執着していると思っているのか?先程からの不穏な目つき、命令違反行為、・・・これは、将軍閣下をお守りする為には、良い誤解かもしれないが、しかし・・・) 


 「これは、自分が必ず、巫女殿へお返し致します!」


 (私が、将軍閣下に代わり、幼児愛好家の汚名をかぶれば、全て、丸く、収まる)、

 「・・・巫女殿の物とは限らないだろう!」

 スルリ。


 「・・・は、?、え?、では、」


 「それが、先行されたどちらかの、私物であれば、どうするのだ」シレリ。

 

 「・・・しぶつ、?」


 コクリ。(申し訳ありません将軍閣下。私は、あなたの汚名を逸らす絶好の機会を逸し、己の保身に走ってしまいました。これ以上、妻との間を拗れさせたくはありません・・・)



 「どちらがどうとは言わない。もしかすると、ご親戚やお知り合いの方への贈り物かもしれない」


 「下穿きの、贈り物を、懐に持参ですか?」

 ゴクリ。


 「個人的なこれ以上は、詮索無用だ。さあ、渡せ」


 「・・・・・・はっ、」シブシブ。

  

 サッ、フリフリ、フリフリ。


 「・・・・、」


 がしり、にぎり!、しまい、コクリ。

 

 ジーーーー・・・・・。


 「「・・・・・・・・」」


 タタタタタタタ・・・・。

 カッカッカッカッカッカッ・・・。






 この後、一部局員の間では、上官達の趣味趣向に対し、様々な不信感と憶測が飛び交う事になる。問題となった子供のパンツの事だが、これは組織的隠蔽により、表舞台に出ることは無く、現在は秘すべき保管場所に封じられている。




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