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ぷるりんと異世界旅行  作者: wawa
双頭の王~ファルド帝国
173/221

** 接触 **


 出演

 33歳男性 ガーランド東方同盟保障条約課

      特殊機動隊 分隊長

 22歳男性 ガーランド東方同盟保障条約課

      特殊機動隊 隊員

 ガーランド在住 灰色飛竜 雄

 ガーランド在住 灰色飛竜 雄



*********


 


 〈危なかった。マジで〉


 〈キュルルル、キュルルル〉


 フリフリ、フリフリ。

 ポイッ。


 〈あ、マジ?お前もか?、うちの子も、かなりやばかった〉

 〈え?メズルールもですか!?〉


 カプリッ!

 フリフリ、フリフリ。


 〈クルルル!クルルル!〉

 

 フリフリ、ブンブン!

 ポイッ!! 


 〈こいつら、目、良すぎだよな〉


 〈でもアレ、赤くないですよね〉


 バサッ!パクリッ!

 ブンブン!ブンブン!


 〈キュルルル、グルルル!〉

 パクリッ!

 〈クルルル?クルルル?〉


 フリフリ、フリフリ。 


 〈・・・まー、なんてゆーかさ、あのサラサラ感と、え?それ、帽子じゃ無いの!?、みたいな感じじゃねー?〉


 〈・・・見事な飛びっぷりでしたからねー〉


 フリフリ、フリフリ。

 〈クルルル!クルルル!キューゥ!!〉

 フリフリ。

 〈グルルル、グルルル?〉

 〈キューゥ、クゥー!!〉


 フリフリ、ポイッ!

 カプッ!


 〈こいつら、一斉にアレに目を光らせたの、見てて分かったもんな〉


 〈ほんと、飛び付いて行った刻、制御笛、吹きそうになりました〉

 〈あー、それはヤバかったな。戦場で制御笛なんて吹いたら、減給どころか降格もんだぞ〉

 〈まさか原因が、これなんて、ヤです〉


 フリフリ!フリフリ!

 〈クルルル!クルルル!〉


 〈・・・ほんと、これだったら、笑えるな〉


 〈で、それ、返さなくていいんですかね?〉


 〈・・・わかんねー。持ち主不在だからなー、戦利品?〉


 〈キュルルル、キュルルル〉

 〈クルルル、クルルル〉


 フリフリ、ふぁさふぁさ。

 ブンブン!ふぁさっ!ふぁさっ!


 〈喜んでるから、まあ良いか〉

 〈デスネ!〉






 とある国境線の施設では、飛竜の間で真っ白なカツラが流行している。時には遊具のように投げ合い、時にはサラサラの毛艶を薄毛の職員に被せて遊ぶ。そんな微笑ましい光景に、一部職員達は日々の疲れを癒やされている。





*********



 出演

 20歳女性 専門学校学生(休学中)

 27歳男性 ファルド公安第四旅団 局長 



*********


 

 ジリ。


 たた。

  

 「大丈夫、大丈夫だよ、ちょっと、皮膚の柔らかさを確かめて、皮膚の匂いを嗅ぐだけ、いいだう?ハァ、ハァ、」


 『・・・・』



 ジリジリ。

 たたたた。

 


 「別に、性的な衝動なんて一切無い。証拠に、ほら!ここ、どうにもなってないだろう?、なんなら、触ってみるか?ハァハァ、ハァハァ、」


 サシッ!!

 ビクッ!!


 「な!?見た目も全然大丈夫、ハァハァ、」


 『・・・・やばい。本物、来た、マジやばい、』


 たたたたた、た。

 ジリ。


 「そういう欲求は薄いんだ。自分でも、あんまりしないんだよ、ハァハァ、大丈夫、大丈夫、本当に、大丈夫、」



 にじり、。


 たたた、。

 


 「私は人間なんて、好きでは無いんだ。だから友人なんて、一人もいない、恋人?、何だそれは!?、でも柔らかいものには興味がある。興味といっても、変なアレでは無い。統括団長みたいな、アレでは無い。だけどね、柔らかさだけは、骨になってからでは、遅いのだ、ハァハァ、だから、大丈夫、大丈夫、」


 『未知の言葉が大変多いが、私はお前が変質者だと理解できている。帰って下さい。もしくは、医師の居る診療時間内に、再度お越し下さい』


 「お、落人オル語だね、いいね、不思議な響きだ、ハァ、ハァ」


 ジリジリ、ジリ。

 たたた、たた。


 「逃げないで、少しだけ、頬を少し触らせてくれ、後は首元の匂いを嗅がせてくれ、ハァハァ、ハァハァ!それだけだ、それだけなんだ!!」


 『・・・・、』


 ダッ!

 ビクリッ!!


 たたたたたた!!、たたたたたたっ!!!

 スタスタ、ガシリッ!!


 『ヤメロ!!はなせ!!変質者!!』

 「柔らかい、柔らかい、本当に、柔らかい、」


 くんくん、くんくん、ハァハァ。


 『ちょっ、マジで気持ち悪いな。痴漢を上回る嫌悪感、ヤメロ!!!』


 ハァハァ、ハァハァ。


 「落人オル、生きている、これが落人オルの匂い、ハァハァ、柔らかい、柔らかい、」


 くんくん、くんくんくんくん・・・・。


 『め、め、メアーさん、メアーさんを呼んで下さい!』


 「ハアハア、ハアハア、」






 この後、変質者の被害にあった少女は、スケジュールを脅迫により掌握され、しばらく後を付けられる事になる。なお、この医務室の管理者についてだが、少女の頼りにしていた医師は、その後行方不明となってしまい捜索隊が出動する。




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