** 接触 **
出演
33歳男性 ガーランド東方同盟保障条約課
特殊機動隊 分隊長
22歳男性 ガーランド東方同盟保障条約課
特殊機動隊 隊員
ガーランド在住 灰色飛竜 雄
ガーランド在住 灰色飛竜 雄
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〈危なかった。マジで〉
〈キュルルル、キュルルル〉
フリフリ、フリフリ。
ポイッ。
〈あ、マジ?お前もか?、うちの子も、かなりやばかった〉
〈え?メズルールもですか!?〉
カプリッ!
フリフリ、フリフリ。
〈クルルル!クルルル!〉
フリフリ、ブンブン!
ポイッ!!
〈こいつら、目、良すぎだよな〉
〈でもアレ、赤くないですよね〉
バサッ!パクリッ!
ブンブン!ブンブン!
〈キュルルル、グルルル!〉
パクリッ!
〈クルルル?クルルル?〉
フリフリ、フリフリ。
〈・・・まー、なんてゆーかさ、あのサラサラ感と、え?それ、帽子じゃ無いの!?、みたいな感じじゃねー?〉
〈・・・見事な飛びっぷりでしたからねー〉
フリフリ、フリフリ。
〈クルルル!クルルル!キューゥ!!〉
フリフリ。
〈グルルル、グルルル?〉
〈キューゥ、クゥー!!〉
フリフリ、ポイッ!
カプッ!
〈こいつら、一斉にアレに目を光らせたの、見てて分かったもんな〉
〈ほんと、飛び付いて行った刻、制御笛、吹きそうになりました〉
〈あー、それはヤバかったな。戦場で制御笛なんて吹いたら、減給どころか降格もんだぞ〉
〈まさか原因が、これなんて、ヤです〉
フリフリ!フリフリ!
〈クルルル!クルルル!〉
〈・・・ほんと、これだったら、笑えるな〉
〈で、それ、返さなくていいんですかね?〉
〈・・・わかんねー。持ち主不在だからなー、戦利品?〉
〈キュルルル、キュルルル〉
〈クルルル、クルルル〉
フリフリ、ふぁさふぁさ。
ブンブン!ふぁさっ!ふぁさっ!
〈喜んでるから、まあ良いか〉
〈デスネ!〉
とある国境線の施設では、飛竜の間で真っ白なカツラが流行している。時には遊具のように投げ合い、時にはサラサラの毛艶を薄毛の職員に被せて遊ぶ。そんな微笑ましい光景に、一部職員達は日々の疲れを癒やされている。
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出演
20歳女性 専門学校学生(休学中)
27歳男性 ファルド公安第四旅団 局長
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ジリ。
たた。
「大丈夫、大丈夫だよ、ちょっと、皮膚の柔らかさを確かめて、皮膚の匂いを嗅ぐだけ、いいだう?ハァ、ハァ、」
『・・・・』
ジリジリ。
たたたた。
「別に、性的な衝動なんて一切無い。証拠に、ほら!ここ、どうにもなってないだろう?、なんなら、触ってみるか?ハァハァ、ハァハァ、」
サシッ!!
ビクッ!!
「な!?見た目も全然大丈夫、ハァハァ、」
『・・・・やばい。本物、来た、マジやばい、』
たたたたた、た。
ジリ。
「そういう欲求は薄いんだ。自分でも、あんまりしないんだよ、ハァハァ、大丈夫、大丈夫、本当に、大丈夫、」
にじり、。
たたた、。
「私は人間なんて、好きでは無いんだ。だから友人なんて、一人もいない、恋人?、何だそれは!?、でも柔らかいものには興味がある。興味といっても、変なアレでは無い。統括団長みたいな、アレでは無い。だけどね、柔らかさだけは、骨になってからでは、遅いのだ、ハァハァ、だから、大丈夫、大丈夫、」
『未知の言葉が大変多いが、私はお前が変質者だと理解できている。帰って下さい。もしくは、医師の居る診療時間内に、再度お越し下さい』
「お、落人語だね、いいね、不思議な響きだ、ハァ、ハァ」
ジリジリ、ジリ。
たたた、たた。
「逃げないで、少しだけ、頬を少し触らせてくれ、後は首元の匂いを嗅がせてくれ、ハァハァ、ハァハァ!それだけだ、それだけなんだ!!」
『・・・・、』
ダッ!
ビクリッ!!
たたたたたた!!、たたたたたたっ!!!
スタスタ、ガシリッ!!
『ヤメロ!!はなせ!!変質者!!』
「柔らかい、柔らかい、本当に、柔らかい、」
くんくん、くんくん、ハァハァ。
『ちょっ、マジで気持ち悪いな。痴漢を上回る嫌悪感、ヤメロ!!!』
ハァハァ、ハァハァ。
「落人、生きている、これが落人の匂い、ハァハァ、柔らかい、柔らかい、」
くんくん、くんくんくんくん・・・・。
『め、め、メアーさん、メアーさんを呼んで下さい!』
「ハアハア、ハアハア、」
この後、変質者の被害にあった少女は、スケジュールを脅迫により掌握され、しばらく後を付けられる事になる。なお、この医務室の管理者についてだが、少女の頼りにしていた医師は、その後行方不明となってしまい捜索隊が出動する。




