** 確認 **
出演
38歳男性 南方共和国真存在地集落代表
大獅子村 村長
40歳男性 南方共和国真存在海集落代表
牙魚村 村長
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ザザーン。ソヨソヨ。ソヨソヨ。
〈飛竜の侵入により、問題は山積みだ〉
〈ああ、これから飛竜への弊害が徐々に表面化するだろう。恐れるだけならまだ良いが、実際の問題は飛竜への子供達の憧れだ〉
〈幼少期に飛竜と出会うと、憧れが強すぎて竜にしか発情出来なくなる者が過去に多く出た。それにより滅んだ部族もある。今回は、被害はどの程度か・・・〉
〈しかし、あの森の再生に、無人が資金提供してくれた事は助かる〉
〈確かに。あのおかしな調味料を、大猿族が北方から持ち帰り、私も初めは美味いと思ったが、まさかそれにより鹿猿と守熊の食欲が増強されるとは思っていなかった〉
〈白色、酸味のある真悪、恐ろしい〉
〈その真悪のせいで、鹿猿と守熊は肥満が問題となり、あの森の一画の草は無くなった。さらに木の皮まで食べられて倒木が相次いだ〉
〈ああ、まさにこれ程の不自然は、他に無い〉
〈・・・・おい、それ、前にも聞いたぞ。あの小さな無人とどちらを問題視しているのだ?不自然さは、明らかにあの小さな子供だろ?〉
〈・・・・どちらも無人の意図的な行為には変わらない。どの、問題も頭が痛い、〉
〈お前はまだ良いのだぞ?あの子につられて出ていったのが、末の活発な弟だけなのだ。鳥族はもともと出国希望の若造で問題無し。こちらはスアハだぞ?蛇魚のスアハだ。どうするんだ?あの子の両親への説明は、長の私がするのだぞ?〉
〈・・・・〉
〈変異の儀式を行えず、駄目だと言ったのに、ガーランド国の船に付いていってしまった・・・どうするんだ?スアハの両親、お前の弟よりも、乱暴者で有名なんだぞ〉
〈・・・・〉
〈それに奴らは、酷く粘着質なんだ。ネチネチネチネチ、グルグルグルグル、〉
〈・・・・ぐぅ〈寝てるよな。分かっている。そのままそこで、晒し者のまま寝ていろ〉
スタスタスタスタスタスタ。
ザザーン。ソヨソヨ。ソヨソヨ。
ポカポカ、ポカポカ。スヤスヤ。
〈ぐぅ。ぐぅ。〉
南方共和国には、北方名産品の魔米酢という調味料の輸入持ち込みが、数年前から全種類禁じられている。
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出演
23歳男性 南方共和国真存在地集落
大獅子村 副村長(他国視察中)
18歳男性 南方共和国真存在空集落 鷹豹村
青年部会エリアリーダー(他国研修中)
11歳(変異中)南方共和国真存在海集落 蛇魚村
少年部会 会員(家出旅行中)
ガーランド国在住 灰色飛竜 雄 以下二匹
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ウウウウ。ウウウウ。ウウウウ。
〈・・・ぎゃぎゃ、〉
ウウウウ。ウウウウ。ウウウウ。
〈フン!フン!〉
〈・・・・ダサ、なに、その短い手足。ダサ〉
〈〈〈・・・・〉〉〉
〈スアハの始祖は、とっても強くて奇麗な鱗族なの。同じ鱗族なのに、あんた達って、ダサいよね。特にその、短い手足。意味あるの?〉
〈〈・・・・〉〉
フン!ブシャ!バシャ!
〈きったな!鼻水飛ばすしか芸が無いわけ?ダサ。しかも遅いし当たらないし。ダサ、〉
〈・・・・〉
〈なんで皆、あんた達のこと、チヤホヤしたがるか、スアハには分かんないよ。しかもデカすぎて狭い所、入りたいのに入れないの、知ってるよ。特にあんた、〉
〈ギャ?〉
〈森に来てたのあんたでしょ?丸太の中に顔、つっこんで覗いてたけど、入りたくても、そのデカイ体のせいで入れなくて、がっかりしてたの、スアハ見てたよ〉
〈〈・・・・〉〉
〈フギャ!〉
ブシャ!バシャ!
〈ダサ。流行は巡るの知らないの?いつまでも、あんた達のこと、チヤホヤすると思ったら、大間違いだからね〉
フン!ブシャ!バシャ!
〈おっそ!当たらなーい。きゃきゃきゃ!〉
〈スアハ!もう行くぞ!あんま、その方達に失礼するなよ!〉
〈バイバーイ、手足短い種族、・・・ダサ、あ、メイ、待って-!〉
きゃきゃきゃ・・・・。
たたたたたた・・・・。
〈〈〈・・・・〉〉〉
バサッバサッ、
バサッバサッバサッバサッ。
〈・・・・スゲーな、あいつ、〉
〈飛竜に喧嘩売るなんて、あの子、将来恐いね〉
この後、大人げない飛竜により、小さな蛇魚族の子供に悲劇が待ち受けている。




