** 勧誘 **
出演
30歳男性 ファルド公安第十旅団医療局 局長
23歳男性 ファルド公安第一旅団特殊課派遣職員
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「なるほどな、その行きずりの北方女に帯の詳しくを聞いたのか。お前、向いてるよ。けっこう楽しんでんじゃないか。あっちこっちに女が居て。第八が誘ってたぞ。そのまま諜報に行けよ」
「そうですね。次回の給料の内容で考えます。でも心外ですね。あちらこちらに居ませんよ。あちらから声を掛けてくれるのです。帯の解き方も、ガーランドで次は女装でもしようかな、と」
「へー、それにしても、あれは駄目だぞ。南方の子」
「・・・何の話ですか?」
「聞いたからな。船着場で、ミギノにくっついてる南方の子供を軟派してたって」
「してません。おかしな誤解です」
「大人になったらお嫁さんにしてあげるって、言ってたって、船員が噂してたぞ」
「・・・・大きくなってから、そういう事は考えようねって、言ったんですよ」
「すごいなー・・・、お前、部下まで上官の趣味趣向に合わせるなんて、さすが我が帝国が誇る、第一騎士団員だなー」
「合わせてません。これは仕事。任務です」
「だけど、ミギノは自称、十九だが、あの子は本当に十二だから。本物だからな、笑えねーし、突き出すからな」
「・・・だから、」
「その時は、フロウも連座させようか」
「・・・・」
「ヤメテェー、ヤメテェー、ごめんなさい、許してぇー」
「・・・・」
「ミギノに言わせて喜んでたのは、お前だからな。知ってるぞ。・・・まあ、フロウも言われて喜んでたけどな。止めろよ。俺、精神的なそっちの治療は専門外だから。・・・たしか、軍学校で、それ専門の奴が居たな。奴、今はトライドか?女みたいな顔してたんだけどなぁー、それでひね曲がって、性格は最悪だったな」
ぶるり。
「思い出したくねーな。奴との研修。講師で来てた、エミーのババアを無言にしたのは奴だけだぜ。オイ。まじで南方のガキに手、出したら、トライドの病院に送致するからな。チョン切られるぜ」
「!!」
ザザーーーン。
「ヤメテェー、ヤメテェー、許してぇ-!」
「送る。確実に。二人とも。医者命令で」
スタスタ、ギギィ、パタン。
ザザーーーン。
「さみしぃなー、さみしぃなー、一人にしないでぇー!・・・いや、マジで笑えない」
帰国後、人事相談窓口に一人の職員が、派遣手当ての愚痴を言いに訪れた。
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出演
22歳男性 ファルド自然科学研究所
被験者NO.45
(要注意国際指名手配中)
15歳男性 南方出身旅商人
15歳男性 南方出身旅商人(婚活中)
ガーランド在住 黒鼠十匹(拉致脱出計画中)
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キューキュー。
キューキュー。
「わあ!沢山いるねぇー!」
「こんなに沢山の〈黒鼠〉初めて見たよ!」
「捕まえるの難しいよね」
「そうそう、用心深いんだ、この子たち」
キューキュー。
キューキュー。
「かわいい、」
「やわらかそう、」
キューキュー。
キューキュー。
「僕、ももの部分が好き」じゅるり。
「僕はやっぱりお腹だな、ぷりぷり」じゅるり。
「・・・・」
ヂュッ!
「あ、怒ってる。この子にらんでる」
チョン。
キューーーー!
たたたたたた!
「ねえ、この顔、あの子に似てない?」
「似てる!すごい似てる!この逃げられないのに、無駄に隅に頭を突っ込んでる姿とか、そっくりだね!」
「お尻が丸見えですよー、」
キューキュー。
キューキュー。
くるり。
「ね?そう思わない?」
「似てないよ。ミギノはもっと可愛いよ」
スタスタ、パタン。
「・・・・」
「・・・・」
「ミギノって、言ってないのにね・・・」
キューキュー。
キューキュー。




