4・闇会
段々適当に……( ゜∀゜):∵グハッ!!
レオは、腰につけた双剣を、高速で引き抜き、奴の首を斬る。
「うぉりゃああぁぁぁ!」
そんな目論見は、普通に失敗する。
「んんんん?」
ディーラが上体を反らせたからだ。
「こっちからも…」
「がぁ!」
その後、レオは、手痛いカウンターを受け、吹き飛ぶ。と言っても、手で思い切り薙ぎ払っただけだが。
「うぁ……痛てぇ…」
「だ、大丈夫!?……もう!メガ・ウィンド!それまたメガ・ウィンド!」
ユリーのフォローで、周りを取り囲むゾンビの災難は逃れることが出来た。
まぁ、ディーラからは無理だが。
「ヒャッハァー!ヘル・サテライトォ!」
ディーラの手から魔法陣が出現、その直後、蛍のような淡い光が怒涛の勢い、猛烈な数を持ってレオを飲み込まんと殺到する。
「遅いッ!」
「はぁ?え、ぐわぁ!」
しかし、その魔法は、リュウの放つ閃光刀に妨害され、逆に攻撃を食らう。
「あはぁ、あはぁ……やっぱ君たち最っ高!……違った、レオ君───」
「うっせえ!俺の名前呼ぶな気持ち悪い!」
「……はぁ、嫌われちゃったし、帰ろっかな……なーんてね、ばいばーい」
レオの頑なな態度にディーラも今回は諦めたのか、ゲートを開き、中に入る。すると、ディーラはくにゃっとなって、ゲートに呑み込まれる。
「……ま、置き土産はあるのか」
ゾンビ共が残っていた。感染が広がる前に、B-3連隊はそれを慣れた手つきで殲滅する。
住民達の、安堵の声が、荒れた商店街に響き続けた。
「……おーい、帰ったよーん」
ディーラが、魔界の、巨大な城の、会議室のような所でそう呟く。すると、そこにいた人物達は、各々の反応をした。
「ディーラ、遅い。まず、貴様の『感染』なら、私の『阿修羅』より、撹乱は出来たはずだ。」
「ねえねえねえねえ、ディーラディーラディーラァ!あの、私の私のぉ、大好きなぁ、匂いの人さぁ、見つかった?あの人!大好き!ぺろぺろぺろろーん!って、舐めちゃいたい!可愛いっ!私のっ、恋人!私の、私だけの、恋人ぉ!……周りの人は、全員殺して、ネ!可愛く、遊びたいのぉ!」
「ラヴァー、うるさいよー。全く、外れの大商店街位、何とかやってよ……。僕は、もう、眠くて……。」
「……。」
「私はこんなどうでもいいことより、部屋で本が読みたいんだけど」
「汝を忘れるでない。汝ならば、あの程度、無かったことにしてやれるくらいの事はできる。ディーラ、貴様、怠惰だ」
「悪かったよ。あのレオく──「はぁはぁはぁはぁーーーー?何で奴隷もクソも使えない貴方がそんな事言ってんの?死ねば?死ねば?死ねば死ねば死ねば死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね」
「はいはい、ラヴァー。うっさい」
「……で、王国の様子は」
「あぁ、機能も整ってきたし、そろそろぶっ壊しに行かない?いい加減四百……三十九年……位は立つかな」
「あと、三年ほどで準備が整う。それまで……」
「ポア・アフレイド」
「……何」
「ネクロ・ディーラ」
「うん」
「ラヴァー・モア」
「……興奮してハァハァハァハァ」
「スロック・ワガ」
「……。」
「エンクイン・ケルペラー」
「汝の名前を呼び捨て?貴様、覚悟は出来ているのか」
「……そして」
「ホーリー・サナリオン」
「侵略に……綿密に、準備をしておけ」
「「「「「了解」」」」」
大戦まで、後三年。
疲れてきて、文がおかしかったら、してきヨロシクお願いしますね!