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クライアル・ストーリー  作者: ホーリー。
StoryⅠ 平和の崩壊
4/34

3・遭遇

大都市「デフォル」。

そこの商店街に、B-3連隊の姿があった。

「今日も良い感じにできたな」

「まねー。てかさ、私のクロスボウ修理したいんですけどー先輩?」

「時間が無い。早くしないと買い出し遅れる」

「はぁーい」




─────その時だった。

日常が、レオの運命を変える、非日常、試練が訪れたのは。




「!?」

魔法力の異様な気配に背後を向くと、そこには、昔、レオが、見た、



「さぁ、さぁ、さあさあさあさあぁぁぁぁぁぁぁあはははははっ!」

ゲート、空間の裂け目から、叫ぶ狂人と共に、



────大量のゾンビが、街中に溢れていた。









「きゃああぁ!」

「あああぁぁぁぁ!」

とっさに我に返ったのは、奇跡だったと言える。

あの、レオの故郷を、たったの3分で、踏みにじり、なぶり殺し、狂笑した、あの男が────


「あ、れぇ?」

その男が、ゾンビの集団から外れ、こちらへ向かってくる。

無用心な、歩き方だ。

「んん??もしかして、この子……?」

その狂人は、レオの匂いを嗅ぐかのように、鼻を鳴らした。

「思い出したぁ。この子は────」




「僕を、三回も、殺した人だ……」


「せんぱーいっ!」

亜矢がこちらへクロスボウを向け、発射する。恐らく、窮地のレオを救うためだ。

しかし、

「んんんん??ん?」

男は舐めた様子で手を伸ばした。そして、

「メガ・ディエ──ロック」

瞬間、矢の移動が停止する。

「え?──どうして?」

訳の分からない亜矢はポカンとしている。


男がようやく、1番聞きたくないセリフを口にする。


「───思い出したようで恐縮だよ?なんせ、僕は────」




「魔界侵略軍所属、洗礼名「狂人」、ネクロ・ディーラ」













「──」

「ありがとう。僕の配下に、なってくれるんでしょ?」





全五感が戻った時、人の泣き叫ぶ声と、死者の呻き、そしてこの男の声が、鮮明に脳に焼き付いたまま、


レオは、こう、確かに、口にした。

「反撃、開始だ」






1日1回くらいのペースで更新するんでよろしくね!(๑•̀ㅂ•́)و✧

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