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クライアル・ストーリー  作者: ホーリー。
StoryⅠ 平和の崩壊
32/34

31・魔界の進出戦~中~

「……!」

「くそっ、こいつ攻撃が全然効かないんだけど」

「……恐らくこの鎧のせいだろう。これを壊せれば…」

「それは、できぬな」

「なら、力づくってもんだよ!」


スロッグと対峙し、正直言って緊張で死にそうだ。

前だって、アフレイドとの戦闘で命を落とした。あれも、キュバーとの契約が無ければそのまま意識は消え、二度と立ち上がれなかっただろう。


────それでも、ケンがここまでやるのには、理由がある。


「──ユリーに、かっこつけたいんだよ!」

凄まじい衝撃と共に、ケンが飛び出す。

彼の新しい相棒の大剣は、しっかりその手に握られていた。


「……無為だ。私は冥界神『アヌビス』の魂を閉じ込め作られたもの。貴様が犯す罪が重ければ重いほど、私もそれ相応に強くなるのだ」

鉄と鉄とがぶつかり合い、ケンが弾き飛ばされた。

「ぐはあぁぁ!!!!」

そのまま地面を吹っ飛ばされ、寮の壁にぶち当たる。

壁が崩れなかったのが、奇跡中の幸いだろう。


「……ラヴァー。来ては行けないと言ったはず……ネクロはどうした」

「ハァァァァァ!?なんで私があんな屑の面倒見なきゃいけないんですかー!?ならあんたが見に行きなさいよ!?私は匂いを頼りに想い人探ししてるの!!……うっざい」

「……なら、貴様がこやつらの相手をしろ」

「……あぁ、いいよ。わかったよ、殺ればいいんでしょ!?」


大鎧が視界から消え、目の前の女子高生と相対する。


「……ハァ、ハァ、ハァ……レオは?あなた達、お兄ちゃんに付いてるクズ虫だよね?お兄ちゃんの場所くらい分かるよね?」


「……お兄ちゃん?あいつ一人っ子だった気がする」

「さあ、レオに妹は居たのか……?」


「……そう。教える気がないなら武力行使、そう!すべてはレオ、お兄ちゃんのためなのよ!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」


ラヴァーは魔法陣を展開し、呪文を詠唱。ブツブツ何かを唱えた後、

「……。魅入られて、死ねええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」





彼女の足元から黒い靄が発生した。そこから魔の手が噴出され、そのままケンとリュウはそれに飲み込まれた。




「さあ、魅せて上げる──『病娘・楽園』、ヤンデレ・ハーレム!」






────ん?

「……なんか俺の名前呼ばれた気がしたんだけど」

「知らないわよ。それより女の子を見捨てるの?」

「はいはい今行くって」














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