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クライアル・ストーリー  作者: ホーリー。
StoryⅠ 平和の崩壊
31/34

30・魔界の進出戦~序~

「……はいおっはよ、おぉぉぉぉぉ!?」

「遅いじゃないの…流星レオ」

「天使の彼女連れかい、レオ!まぁ、僕にはそんなのどうでもいいんだけど、サ!」


レオが目を覚ますと、寮はボロボロ、かろうじてレオの部屋の基盤が残っているだけとなっている。ほかは瓦礫などで目も当てられない。


「…ん?そいつ、大天使とか言う奴じゃん……よし」

「…あいつキモイ」

「同感よ。早く追っ払っちゃいましょ」

「…所で、俺が寝てる間お前とか連隊の仲間はどうしてたんだよ」

「皆出てって、外で戦闘中よ。私が守備を任されたの」

「お仕事お疲れ様です」


「…あのさァ、リア充会話やめてくんない?僕が哀れに思えてくるんでさ。まあ、僕だっているんだけどね…」

「喋ってる暇があったらこっち来いよ!てか先手打つぞ!」

その声と同時に素早く武器を装備し、服装を整え、準備完了。────ネクロ・ディーラと向き合った。


「キュバー!援護よろしく!」

「…はいはい」

「こっち突っ込んできたら死ぬと思うよ?『ヘル・サテライト』!」


彼の手から出現した魔法陣から、淡い青色を放つ玉が大量に発生する。それが、レオを飲み込む───直前。


「はぁ、こいつも弱い……『ゴート・シャイン』『ヘル・コート』… 【ホーリーウィング】よ」


「…そんな…手数では勝っているのに……まさか、まさか」

「うるせぇぇぇぇ!」

魔法同士がぶつかりあった煙の中から、レオが猛ダッシュでネクロに突っ込み、短剣を奴の心臓へ。


「がほっ…」

「…またしばらくおさらばだな」

「キモイからこっちみんな」




───まぁ、こんな事では僕は死なない。

もう1度。その時に君は死ぬだろう。

それまで、表立っては行動しないようにしよう。


──感染で気を高くした人が、自分より強い者にあって、何度も負ける。


狂ったって、当然だろ。それぐらい、愚痴らせてよ。

流星レオ。






必ず、僕が支配してやる。






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