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クライアル・ストーリー  作者: ホーリー。
StoryⅠ 平和の崩壊
3/34

2・狩猟

「オラオラおらァ!」

一人の少年の怒声が響く。草原に。

「「「「「ジャァァァァッ!」」」」」

大群の魔獣が、叫び、こちらに向かってくる。その数、約二十頭。

連隊は五人。四倍だ。

普通の連隊なら、圧倒的物量に苦戦していることだろう。「普通」なら。

「……ヘル・ウィンド」

「!!?」

「余所見すんなよっ!」

少年、「流星レオ」の双剣が猛威を振るう。圧倒的物量に、圧倒的質量で。

先程、魔法を放った少女、「ユリー」。

彼女は、既に次の魔法を派手にぶちかましている。

そして、その間を縫って────

「えいやっ!それ!」

矢が、豪雨の如く圧倒的物量、「ハウンド」、群れをなす魔犬に襲いかかる。

「グガァァァァ!」

その包囲網を突破した、一匹の大魔犬、「ヘルハウンド」、群れのボスが、先程矢を放った「亜矢」に、牙を向く。その直前、

「はぁぁぁぁぁっ!」

飛び出した隊長、「リュウ」の使う剣が、光を纏い、その光は剣から弾き出されるように魔獣を攻撃。

「バウウゥゥゥ……」

その一撃に、ヘルハウンドは沈黙。無力化された。

「ハウンドの頭はとった!後は任せる!」

「おうおう!」

今まで一度も武器を振るう機会を与えられなかった、「ケン」が地面を蹴り、飛び出した。

「ガウウウゥゥゥゥッ!」

全ての魔犬を見下ろしながら、こう、叫んだ。

「パワー・スマッシャァァァ!」

彼のもつ斧は、殺害を目的とした威力を持って、衝撃を、魔犬達に届ける。

「__________ッ」

断末魔を上げる間もなく、魔犬達は力尽きる。

この戦いは、「流星レオ」、「亜矢」、「ケン」、「リュウ」、「ユリー」所属する、



「B-3」連隊の勝利だ。





次回から、本格的に色々とやるので、見捨てないで下さい(´;ω;`)

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