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クライアル・ストーリー  作者: ホーリー。
StoryⅠ 平和の崩壊
25/34

24・幼子の名前

「いやあああぁぁぁ!!」

「死ね!このくそ亜人共!」

「やめてててぇぇぇぇ!!」

「キモいんだよ亜人!!喋んな!!」

レオの事件よりも五十年程前。

ここはとある集落……の近く。

この時代は、現代よりも亜人への差別意識が高く、それ故付近の亜人集落の襲撃が行われるのも珍しくは無かった。


「よし...これでメデューサは全員捕らえたな、後は全部奪って男が戻る前に退散だな」

「そうだな」







「……ん?」

おかしい。私は今まで宝石のネックレスを作っていたはずなのに。なんで縄で縛られてるのだろう。


「...お、起きたか」

「ひっ………こ、ここは?」

「あー、ここはお前の住んでる集落の近くの人間の集落だよ」

「..え?」

───何故、私が人間の所にいるのだろうか。

……もしかして。

「あ、おう、一応言っとくとお前は襲撃で捕縛されたんだよ」

「……」


その時、足音が聞こえた。

「あぁ、今起きました、村長」

「よし...早速小屋に入れろ」

「何処がいいですか?」

「...東棟だな」

「……分かりました。...おーい、お前ら!とっとと連れてけ!」

「「はい!」」


その後、私は薄暗い小屋に入れられ、三階の部屋に入れられた。

───何故か、首輪を付けられて。

それにしても、殺風景だ。4畳程しかないし、そして布団とテーブルしかない。



「準備終わりました」

「分かった…よし、誰からやるんだ」



──そこからは、もう忘れたい。

お昼は、ご飯を少し食べた後、服を縫ったり、装飾品を作らされたりした。

──夜は、5人くらいの男の人が入ってきて、いやらしい事をされたり、暴力を振るわれたり、時々女の人が入ってきて慰めてくれたりもした。










───そんな生活を、もう何年繰り返したか分からない。


そんな生活は、突然幕を閉じる。


「なんだお前らぁ!」

「私は王国討伐連隊、B-3連隊、亜矢って言うの!被害者の家族を返してもらうよ!」

「私も、同じくB-3連隊の隊長、アランテ・リュウ・ヴァテラという者だ。心無い事を……絶対に許さない」

「俺も、右に同じ、流星レオだ!」

「...あー、俺も?俺はケンね。後、お前らの足元やばいと思うよ」

「あァ!?...あ、確かにぃぃぃぃぃぃぃ──」


「落とし穴くらいは出来るってんの」










「おい!...あ、居た!君、大丈夫か?」


──その人は、随分かっこよく見えた。

元々自分の目標が無かったからかもしれないし、尊敬する人も居なかったからかもしれない。でも、自分の生活を変えてくれたのだ。

私の時間を戻してくれたんだ。






「...ところで、君の名前は?」


──頼んでみようかな。

うん。こんなかっこいい人に、ついて行きたいな、と感情が訴えてきた。




「...え、え、と、私は、ユリー・フレイヤ」



「良かった……被害者の1人だ……」

「あの……いいですか?」

「?」





「...その…よかったら、ついて行っても、いいですか?」


今回でようやく四章終了……ではなく、もう1話あるんで、楽しみにしててね!!!!





誰の過去書くかな……?

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