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クライアル・ストーリー  作者: ホーリー。
StoryⅠ 平和の崩壊
23/34

22・病娘の私欲

「───チッ!」

「なによ、なによなによッ!どうしてあんたも私と彼の愛を邪魔するのおおぉぉぉぉ!?」

時は現実、シズクVSラヴァー。兵士寮の壁と壁を使用し行われているコロシアイ。

「...先輩に、近寄るなああぁぁぁっ!」

「きゃっ!...よくも……よくもよくもよくもよくもおおぉぉ!」

銃声が響き続け、刃物がお互いの肌を掠め合う戦い。しかし、ラヴァーにはまだ策がある。

「...私の虜...行きなさいッ!」

「バウウウゥゥッッ!」

魔獣『デスバックル』。

以前レオの連隊を襲ったケルベロスの正式名称。彼女の憎愛を糧に存在する。

それが、数体ならまだしも、100匹以上もいるのだ。本来手数で攻める魔獣では無いのだが、それが相まって絶望感を駆り立てる。

「ふんっ!こんなもの...これでッッッ!」

シズクが取り出したのは、レーザーライフル。

「...へぇ、そんな近代的なもの使うんだ」

ラヴァーも取り出すナイフを飛躍的に上昇させる。

「ガウッ!?」

「グギュルッ!」

「ガァァッっ!」

しかし、シズクの精度が勝り、ナイフと同時にデスバックルの群れも減っていく。

「こんなぁ、こんなこんなこんなこんなぁぁ!?ことがぁ!?...あっては、イケナイっ!」

「ふんっ、同じセーラー服が被る。どちらか消えないといけないんじゃない?」

「そ、れ、は……あ、な、た!」


そう言うとラヴァーは 魔法陣を展開、そして────



「ゴート・ディエ、メガ・アスト、ヘル・ミスト、ゴート・マタアァァァ!」

「何っ!?」


魔法を組み合わせる高度な技術。それを目の前で一瞬で見せられ、いや──


「魅せてあげる。私の、『愛のカタチ』。……魅入って、死ねえええぇぇぇっ!!!」


黒く染まった靄から、死を告げる魔の手が、シズクに向かって伸びる。360度全ての方向から、シズクを八つ裂きにせんと。






──まぁ、そうかんたんにはやられない。シズクもサブマシンガンを2丁取り出し、

「フルバースト!ダブルマガジン、レイドバージョンッッッ!」




「───は?なんで?それで?何がどうなったっていうのよ!私の!『愛のカタチ』!カタチが!そんな!どこにもいる!カスにぃぃぃぃぃ!」

シズクの撃った弾は全てが魔の手の脆い、『コア』にあたり、靄を残して魔の手は全て無くなった。

「あああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」



ラヴァーは絶叫し、もう1度魔の手を放出する──寸前。


「こっちの番だ!『ミッドアシクス』!塵芥に散れッ!」

ライトマシンガンから出る弾の100倍を超えるであろう弾幕・威力、弾数。それら全てをまとめてラヴァーに叩きつける。




「あああああぁぁぁぁぁ!!なんでええぇ!!!私は、私はあああぁぁぁぁぁ!!!」


「戯言は飽きた。私の先輩との青春を、邪魔するな!」




───耳を劈くような轟音と共に、ラヴァーは背後の建物諸共弾幕の犠牲者となった。





「──やっと、終わった。これで先輩とイチャイチャ出来るかも」

シズクはそういって、窓を開け、レオの部屋に入って行った。

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