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クライアル・ストーリー  作者: ホーリー。
StoryⅠ 平和の崩壊
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17・冥府の堅門

アフレイドと名乗った少女と対面。

必殺でもある斧特攻を、斧ごと粉砕された。

これでは、勝ち目がない。相手は悪魔。魔法も充分。相手はヴァルキリー。物理的にも強力。

それに対して、ケンは、斧はない、魔法もそれなりと、勝てる要素が、爆破工作しかないと結論づけていた。


やはり、工作員1人の戦闘はほぼ不可能。

離脱用の魔力はない。

「……なら」

────自爆あるのみ、と言っておこう。









「うおおおおぉぉぉぉぉっっっっっ!」

「?」

ケンの武装内に装着した爆弾が、一斉に破滅へのタイムリミットを告げ始める。

アフレイド、標的はただ1人、傷がつけられればいい。せめて、足止めになれば────


「…死んだものとして数えられるのは、嫌だねぇ」

「!?」


そんな目論見、希望論は、ことごとく打ち消された。



「あら、ディーラ、復活できたの」

「もちろん、感染者の魂があれば、ね」






────まじかよ。

つまり、『デフォル』の感染者を一掃しなければ。



...こいつは、リスポーンできるのだ。




「さて、そろそろいいかな」

「……ああ、悪いがな、アフレイド、ネクロ」

「何かしら」





「俺と、ここで散れええええぇぇぇぇぇ!」





────一斉に爆発した爆弾が、クレーターの中心部にまたクレーターを作った。








「……終わった」

「…先輩。もう無理」

「……ぁ」

サーペントバウを倒した3人組。

────試練は、終わらない。











「────さて、何時ぶりだろうか、汝の、『冥府地獄』、使わせてもらおう」


『冥府地獄』。

過去に王国等を襲った、大災害。

冥界とこの世をつなぐゲートを開く。






────大災害が、再び起こる。






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