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15・感染者の宴
こちらはケン・リュウ側。
「てか、まだ連絡取れないって……」
そう、はぐれた。
「致し方ない。進むぞ」
「あーい」そういった直後。
────空気が張り裂け、狭間からゾンビが湧き出した。
「──まじかよ」
「ネクロは何処だ」
「あらら。こちらはレオ君のほうじゃなかったねぇ」
上から、冷めた態度でディーラが挨拶。
「まぁ、邪魔者は消すだけだ」
「やれるもんかい」
「……足止めくらいは出来るだろうか」
ゾンビ+ネクロVSケン&リュウ。
開幕。
「……ぁ」
対戦は、ネクロ圧倒的有利に進んでしまった。
「まさか、この数を……何処から!」
「決まってんだろ。『デフォル』だよ」
「「は?」」
と。いうことは。
「ケン!」
「分かってるってぇぃ!」
あぁ、暇だ。徒然なるままに何をすれば良いのだかわかりやしない。
「……汝が」
珠を引き寄せ、ゲートを開く。
「行ってくるのだ。『鬼神鵺』」
アラシーサ。
殺戮の、南国獅子。