表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クライアル・ストーリー  作者: ホーリー。
StoryⅠ 平和の崩壊
13/34

12・破壊の鎧

スロック・ワガ。

彼の肉体は消えて、今はもう魂しかない。

それでも、彼が生きていられるのは────





「…こいつが...スロック?」

「…ガシャン」

「なんだよー!俺達みたいな雑魚でも余裕───」

ゴブリンの戯言。言い切る前に、スロックは────







────己の魂が繋がれた鎧を操り、手に持つ大剣を振り下ろす。



ぐしゃ、と音がなり、戯言を口にしたゴブリンをプレスマシンの如く紙っペラにする。

その切れ味は、むしろ鈍器に近い。

「…え」

他のゴブリンが唖然としている間、彼はその剣を振り回し、身動き一つ取れない雑魚共を根絶やしにした...ところで、

「ユリー!」

「あ、レオぉー!」

感動の再開。

「ユリー────?」

レオが驚くのも無理はない。ユリーが入った檻の前に、巨大な鎧がいるのだから。




「────スロック・ワガ」

「──なるほど」

リュウが前に出て、奴を宥めようとする。が、鎧は動じない。

「おい、リュウ。こいつ置物じゃね?」

ケンが笑いながら鎧を押す。すると、





────鎧が起き上がり、


「──ワタシは、スロック・ワガ」

「.....は?」

「──侮辱罪に基づき、キサマを排除する」





────轟音が、ゴブリン村を破滅で埋め尽くした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ