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掌編小説集4 (151話~200話)

地球侵略計画

作者: 蹴沢缶九郎

地球の遥か上空で静止した円盤の中で、アグー星人達は地球の侵略計画を話し合っていた。


「あの地球という星を侵略する為に、何か良い案はないか?」


「破壊力の高い爆弾を投下し、地球人を皆殺しにするというのはどうだ?」


「それだと地球も破壊してしまう。地球人だけを殺せればいいのだ」


「なら毒ガスを撒くというのは?」


「ダメだダメだ。あの様な自然が美しい星に毒ガスなんか撒けるか」


話し合っていてもこれという案は浮かばず、皆はどうしたものかと一様に頭を悩めた。すると、一体のアグー星人が重苦しい空気を破るように提案した。


「こういうのはどうだろう。手頃な地球人を一人拐って催眠光線で我々の手先にする、そしてそいつにスパイ活動をさせるのだ。定期的にそいつからの報告を受けて…」


その言葉の先を察した別の誰かが言う。


「なるほど、まずは敵を知る事から始めるのだな」


「そういう事だ」


「よし、その作戦で行こう」


話は纏まり、さっそく作戦が実行に移された。アグー星人の円盤は適当な地球人を一人拐い、その地球人に催眠をかけて元いた場所に開放した。


「ふふふ…。まずは地球侵略の第一歩だ。地球人共が気づいた時には、この星は我々の物だ」


アグー星人達は不適な笑みを浮かべた。




翌朝、ファーストフード店の店長は店先に置いてあるマスコット人形を見て言った。


「しまった。昨夜人形を店内にしまうのを忘れていた。しかし盗まれなくて良かった…」

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― 新着の感想 ―
[一言] アグー星人が連れ去ったのはマスコット人形だったのでしょうか??笑 地球侵略と言う重々しいタイトルにも関わらずオチャメな星人が可愛く思えますね! 面白かったです!
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