出発口
「あちゃーやっちゃいましたねー」
爆発が収まったあと帰ってきたアイエルは面白いもの見たような顔をしながら帰ってきた。
「どうしてこうなったんだ?アイエルよ。」
いきなり大爆発したんだ。聞かずにはいられない。
「んー、もしかして爆発をイメージしましたか?」
そうなことしたかな、覚えがないんだけど、あの時考えていたのは・・あ
「ごめん、考えてたわ、」
「多分それですねー、 まあこれでわかっていただけましたか?操れないというのがどれだけきけんなことか。」
「ああ、骨にしみてわかったよ」
砂漠の真ん中だったからまだよかったがこれが街中だったら、と思うとぞっとする。
「ですからしばらく、ものを考えないようにしていただきたいのですが、まあそんなことはできる人間はいません、ので!」
と言って腰につけたバックから何かを出そうとしている。てか、そんなの持ってたのね。
ありました、ありましたー。しばらくはこれを身につけててください。
と言って渡されたのは特に装飾もない指輪だった。
「これは、なんかよくわからない力で神魂を操作しやすくするものです。」
よく分からないのかよ。なんか怖いな、
「本来は発生したばかりの神体に使うものなのですが
いまのあなたにはピッタリですねー」
「ただ、制御の関係で使える力は低くなりますので悪しからず。」
「それで、アイエルの手伝いができるのか?」
「アイエルの仕事は世界の運命の改変だ。なのに力が低くなってしまったら、差しつかえるのではないだろうか。
「ああ、安心してください。確かに使える力は低くなりますが、まぁ街一つ焼くぐらいの力はありますので大丈夫ですよ。」
「・・・・はあ⁉︎」
力が抑えられてる状態で街が一つ焼ける?そんな馬鹿な話があるか。「それってどれくらい力が抑えられてるものなんだ?」
もしかしたらそんなに抑えてないのかもしれない。
「えーっと、だいたい全力の100分の1程度しか出せませんね。」
「・・・・」
ああ、ダメだコメントが出ない。
もうさすが神の力だとしか言いようがない。
あまりの衝撃発言に言葉を失ってしまう、というか失うなという方がおかしいと思う。
そういえば・・とアイエルは口を開く
「まだあなたの名前を聞いていませんでした。」
「ああ、そういえばまだ言ってなかったな。」
まぁ、今更という気分ではあったが。
「俺の名前は・・・加賀。加賀奏来だ」
かがそうらい、か。アイエルは、理解した。
一瞬の空白もには気になったがまだ立ち入ったことを聞くような仲じゃない。とりあえず今はこの情報で満足することにする。
「かがさんですか。いい名前ですね。」
その声は少し憂いを帯びていた。
しかし、その理由を知る必要はないだろう。
知らなければならないならその時、知ればいいことだ。
「とりあえず、このあとどうします?」
どうしますって聞かれても、
「それは、こっちのセリフだよ。助からないって言われたからこんなややこしいことになってるんだろ。」
そうでしたと思い出したようにつぶやくアイエルをよそ目に今後の設計を立てる。
・・・ダメだ何も思いつかない
下手に動いて何もなければ死亡確定だ。
こんな大爆発が起きてるのに人の姿が見えないなら助けも来ないだろう。
これは完全に、詰んだ
頭を抱える俺を見て微笑みながらアイエルが一言
「ああ、でももうあなたは死にませんよ。だから適当に移動しても大丈夫です!」
・・・なんだって?
最後が誇らしそうだったこともきになるがそんなことどうでもよくなる発言がでてきた。
死なない?なんで?
俺の考えてることがわかるかのようにアイエルが続ける。
「そもそも、私の力で物理的には何も効かないですし、食事取らないでも永続的にちからは湧き出ますし」 もう、なんでもよくなってきた。次から次へと後出しのチートが出て来るんだ、いちいち反応してたらきりがない。
「というわけで、とりあえず適当に歩いてみましょう!」
と言い残しよくわからない鼻歌を歌いながら出て行くアイエルはの背中を見届ける。
まあ?ついていくしかないんだけどね、、、
ああ、面倒なことになったんもんだ。
ため息すら出ない俺を太陽はいつもと変わらぬ輝きで照らしていた。
脳内パンク中




