決断「2」
「これから私の、神の力を得たものとして一つ確認しておくことがあります。」
相変わらず目が死んだままのアイエルは思い出したかのように口を開く。
「確かに貴方は私の力を得ましたが、すぐに自由に使えるかと言われればそうでわありません。」
「え、そうなの?」
先ほどの炎の壁が自動で出たもんだからてっきり使えるものだと思っていたのだが。
「はい、正確には制御には訓練が必要なだけで力自体は出せるんですけどね。」
「どうすればいいんだ?」
せっかく得た力も操れなければ意味がない。アイエルの手伝いもやらされるみたいだし覚えておいて損はない。
「まず、制御の仕方の前に一つ理解していただくことがあります。」
「今さら何言われたって驚かないから言えよ。」
「はいな。まず私の、神の力にはよく魔法使いがやるような詠唱などが必要ありません。それどころか、みじろぎ一つ取らなくても力を出すことができるのですよ!」
便利なのかよくわからないな、それ
「なら、どうやって力を出すんだ?」
「イメージです。」
「・・・は?」
「ですから、イメージするんですよ。自分が起こす現象を」
う〜む、よくわからないな、
「これも、実際にやってみたほうが早いでしょう。試しに私の羽に触れながら力を宿すイメージをしてみてください。」
アイエルが背中を向ける。力を宿すイメージと言われてもよくわからないが、とりあえず力を流し込むイメージでアイエルの羽に触る。
すると羽はだんだん光を帯びていき元の大きさに戻っていく。
「そうそう、できるじゃないですか!」
次第にアイエルの体は浮き始めた。
「どうなってるんだ?」
「貴方が私の羽に力を、神魂を流し込んだんです。私は器を持っているため・・・と言ってもまだわかりませんね」
理解は追いついてないが感覚は掴めた。つまりこのまま、力を使うことをイメージしたら力を出せるということか。
と、理解した瞬間自分の異変に築いた。手が光っている。
「アイエル、これどうやって止めるんだ?」
羽に力が戻って歓喜していたアイエルは光る手を見た瞬間叫ぶような声を上げた。
「いけません!今すぐ考えることをやめてください!
「・・へ?」
状況を理解できていないことを確認するとアイエルは天井を突き破って空へ逃げていった。
その瞬間、目の前の世界が、爆ぜた。
比喩ではなく、完全な事実として、今いた建物ごと大爆発を起こした。
どうして?こうなった?ファイヤーウォールに包まれながら未だ状況が理解できない。
ただ、自分が生きていることをを確認し、胸をなでおろしたあと、時が過ぎ去ることを待つことにした。
敗色濃厚なので、更新止まるかもしれません




