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生まれた。そして始まる

初めて、感じた感覚だった。天界に生まれ、千年以上生きてきて、初めての感覚。

なのにこの感覚の名前はすぐにわかった。

罪悪感と呼ばれるそれは私の心の中を支配していく、それもそうだろう。私は、今この瞬間初めて生命の未来を奪ったのだから、生きていくことが許される命を奪ったのだから。

仕方のないことだ、こうするしかないのだと、ささやきかける自分がいる。それは確かにそうなのだ。天界人であるじぶんの力を下界で使うには器が必要なのだから。しかしそれとこれとは話が違う。どんな理由があろうと、命を奪うことが許されるわけではない。

否、自分が許せない。償えない罪と、果たさなければならない役目の間に挟まれ、暗い気持ちの中に沈む中

アイエルは、ゆっくり瞳を開けた。


体が熱い。アイエルに血を流された後、体を内側から燃やしていた何かはいまだ火を放っているかのように熱い。しかしなぜだか痛みはない、正確には慣れた。

激痛を訴えていた体は何事もなかったかのように動いている。血とともに流れてきた何かは、元からそこにいたかのように、静かに居座っている。

なにが、どうなっているのか。

アイエルの力の加護を受けるためにアイエルの血を俺に流す必要があるとは聞いたが、こんなに痛みを伴うなら教えてくれればいいのに。少し言及しようと顔を上げた俺の顔を迎えたのは、驚愕の表情を浮かべるアイエルだった。

つい、言葉に詰まる。二人の間に冷めた沈黙流れる。

不意にアイエルは口を開いた

「なぜ、なぜ生きているのですか?」

「・・・は?」

俺、生きてたらまずかったようです。


もう少し長くしたほうがいいことはわかってるんですはい

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