天使登場?「2」
「天使?」
「はい♪」
そんな楽しげに返事されても困るんだが、
面倒なので受け流す。
「では、天使さん。今僕らが置かれている状況を解説してくれないか。いろいろあって混乱してるんだ」
だいたい把握できているが、一応聞いておく
「はい♪砂漠の真ん中の廃屋で砂獣に囲まれて動けない、という状況です♪」
なんでそんなに楽しそうなんだろうか。しゃべるたびに天使の後ろから音符がでてくる。
「実に分かりやすい解説ありがとう天使様」
子供でも分かることを解説してくれるのは優しさかそれともバカにしてるのか、はたまた天使様がバカなのか。まだわかりかねるな。
「喜んで頂けて何よりです♪、それと一つ言いたいのですが」
「なんですか」
眠たい目をこすりながら反射で返答する。
「私の名前はアイエルです」
名前ならさっき聞いた気がするんだが
「知ってますよ、それがどうしたんですか、天使様」
もしかしてこの天使様にわとり並みの記憶力なのかな
とか思ったがさすがに失礼だと思い考えることをやめる。
「私の名前は天使様ではなくアイエルです」
「だからアイエルとお呼びください
そうきたか。
「えっと、アイエル様?」
「アイエルです」
なんと、この天使様、呼び捨てにしろと言うのだろうか」
「いや、さすがに呼び捨ては無理ですよ!」
俺としたことが少し声が大きくなってしまった
「そんなことはありません♪私を生来の幼馴染みだと思えば、ほら簡単でしょう♪」
全然簡単じゃない、一体どこを見て簡単だと言っているのだろうか
まぁしょうがない、天使様が呼べと言うのなら、
だがまだ聞かなければならないことがある
「そもそも、天使様はなんで俺に呼び捨てで呼ばせようとするのですか」
これの返答によって何が変わるかと聞かれれば、何も変わらないと答えるだろう。
天使様は陽気な笑顔を浮かべたまま答えた
「だってそのほうが」
そのほうが?
「仲良く見えるじゃないですか♪」
・・・・・はあ
「それに」
それに?
「私はあなたを、対等の存在として認識しています。
一度対等と認めた以上その相手に敬称で呼ばれるのは嫌なのです」
・・・・・ほう?
しょうもない理由の後になかなか真っ当な理由がでてきた、これではむげにするのも、悪いなと思い始めた
「はあ」
「アイエル、これでいいか?」
名前を呼ぶと天使様改めアリエルは満面の笑みを浮かべて、
「はい!ありがとうございます♪」
と返答した。かなり恥ずかしかったが喜んでるようなので良しとした。
それにしてもアリエルはなんで俺を対等の存在として認識しているのだろうか。
聞きたかったがこちらから発言するとまたうるさそうだしなにより眠いのでまた今度聞くことにしよう
そんなことを考えながら暖かなまどろみの中に落ちていく「寝たらダメですよ!」
ことは許されないようです
小説はつづくーよーイーツマーデーモー




