Hello city
道すがら落ちていた天使を拾って能力を得てそのまま成り行きで同行することになった俺は、今天使と一緒に地下都市にいる、理由は旅の準備やら何やらをするためだ。いくら死なない体になったとしても、お腹は空くし、何より情報がない。このまま地上を歩き回ってもこのおバカな天使の目標は達成されないのだ。
めんどうなことにはなったがどうせ拾われた命だ。それに1人より2人の方が楽しいに決まってる。たぶん…
目の前の壁が大きな音を立てて開いていく。先ほどやっと入国許可が出たのだ。
「それにしても、随分と時間がかかりましたねぇ、何にそんなに時間をかけていたのでしょう?」
待ちくたびれた様子で問いかけてくるアイエル、それもそのはずだ。だって俺が入国審査を受けている間この天使は寝ていたのだから。
ちなみに入国者は一名。俺1人だけとなっている。よくわからないが、アイエルは故意的に見せない限り人には姿が見えないらしい。
「だから言ったろ、地下に住んでる人々は砂が大嫌いだって。砂で埋め尽くされてる地上からきた人をそうやすやすと通すわけにはいかないんだよ」
そうゆうものですか…アイエルがつぶやく
その頃やっと全貌が見えてきた地下都市の姿におれたちは言葉を失った。
「話には聞いていたが、ここまでとはな…」
「えぇ、さすがに驚きました…」
俺たちの目の前に広がっていたのはすべての光が人工的に生み出された、しかし洞窟でありながら地上を思わせる明かりに満たされた、まさしく大都市だった…




