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魔力の相性が良すぎる二人

魔力の同期訓練の日。


「今日は特別だ」

「え、また近いの?」

「近いどころか――密着する」


「……は?」


説明を求める間もなく、リュカはエマをそっと抱き寄せた。

背中に腕が回り、胸を軽く合わせる形になる。


「こ、これ訓練……だよね?」

「訓練だ」


(嘘じゃない……けど近すぎるよ!?)


魔力が重なり合い、ゆっくりと流れが一つになる。

お互いの魔力が呼吸のように混ざる感覚に、胸が熱くなる。


「……エマの魔力は俺に合う」

「リュカの魔力も……あったかい……」

「もっと深くまで流れ込ませたい」

「なんか言い方が危ない!」


けれど、魔力は確かに相性が良かった。


混ざり合う瞬間、

まるで二つの心が重なるようで――

エマの胸がじんわり満たされていく。


「……不安が、なくなる」

「なら、ずっとこうしていればいい」


リュカがしっかり腕を抱き寄せる。


「逃げられないように」


「逃げないよ……逃げようとしてない!」


でも、それを言う声は笑ってしまっていた。



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