こんな、クソニートなのかよ。
バタンッ!!頭から思いっきり倒れた。
これは生きてきた中で一番やばいと感じた。
頭はジーンと痛みが来る。
暖かい、頭だけがすごく暖かいと感じた。
母さんは俺が倒れたことに気づいた。
「きゃぁぁ!!!」
顔を青くして今まで聞いたことのない声を発していた。
あわあわとしながら携帯をとり電話をしていた。
たぶん救急車を呼んでいるのだろう。
周りが全然見えなくなってきた。次第に意識はあるが視界が真っ暗になった。
十分くらいだろうか、ピーポーピーポーという音が窓側からかすかに聞こえてくる。
いつしか家の前で耳に響くほどまで近くに来ていた。
救急車はすぐに来た、さすが俺の親が払う税金で来てくれる救急車は早いな。
クズなことを考えていると一人の救急隊員が来たようだ。
「大丈夫ですか!聞こえますか!」
耳元で大きな声で言われた。
体を揺さぶられ、耳を口や胸の近くにあてた。
息が当たって少しくすぐったい。いつもなら体がブルブルッと震えているはずだが体が反応しない。
また変な心配もしていた。
近寄るなよ俺の豊満ボディーに。ここ一週間体を洗っていないんだぞ、体臭がこびり付いて一生使えな
い服になるぞ!
そんだけ臭いと自覚していたからだ。たとえで言うとまともに管理されていない公衆トイレくらい。
どうでもいい心配だ。
救急隊員は多分、呼吸をしているのか心臓が動いているのかの確認だろう。
「これは早めにしないと・・・」
ぼそぼそと独り言を言っている声がする。
そんなにやばいのかよ俺・・・もっと運動をしておけば・・
などと思っていると救急隊員が
「持ち上げて二階まで運びます、お母様は少し離れてもらいますか?」
「わかりました・・」
おいおい。この隊員馬鹿なのかよ。
俺の部屋にはフィギアや小説が大量に散らばっている。薄い本も少々。
足の踏み場のない部屋だ。
自分でも思うが汚部屋だ。
俺を抱えるのかよ、俺は超豊満ボディー百キロ越えデブだぞ、持てるわけがない。
「持ち上げます。いちっ、にっ、さんっ!!」
軽々と持ち上げられた。
体だけが。
「は??」
思わず声が出てしまった。
幽体離脱的なことが起きたらしい。
それより俺の視線にはマイ豊満ボディーが見えていた。
自分の体を見るのは数年ぶりだった。
クソデブじゃん。
まず最初に思ったことだった。
試しに投稿してみました。
プロローグです。