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私の生活

作者: こたつ

 5時半のアラームが鳴る。

1回目のアラームは意味がないことを私は知っている。

起きるのは、2回目のアラームが鳴る5分後だ。


枕もとのアラームを手探りで止めるところから一日が始まる。

冬の朝は、寒いから特段に苦手だ。

布団から出たくない。まだ寝ていたい。でも起きなきゃ間に合わない…

こんな気持ちが頭の中で交錯する。


そんなことを考えながらのそのそと立ち上がり冷たい水で顔を洗い、頭を起こす。

毎朝のランニングと諸々のルーティンをこなし、玄関の扉を開ける。

息を吐くと、はいた自分の息が白くなっていく。

冬ならではの光景だろう。


学校へ登校するための通学路は、一見なんの面白味もないただの道に見えるだろう。

だがそれは、

長い時間を経て自分の中での通学路のイメージが

普遍的なものに塗り替えられてしまったからだろう。


 いつものように8時40分前に教室にすべり込む。

お昼寝を楽しみに2コマの授業を受け、お昼ご飯もそこそこに屋上で惰眠する。

次の授業をさぼるかどうかぼんやりとひとりで薄っぺらい思考をする。


結局、さぼる度胸も持ってないため授業を受けに教室に再び戻る。

適当に授業を流しながら今日の部活動のことを考える。


軽音楽部のアットホームな雰囲気は居心地がいいなんていう言葉では表すことはできない。

もともと運動部だった私は、4年生になって部活動に顔を出すようになった。

具体的に終わりが見え始めた学校生活と部活動がとても楽しく寂しい。

もっとみんなとかかわりたかった。

バンドを組みたかった。

たくさん話をしたかった。

考えるときりがない。


いままではこんな日常がつまらないと感じていた。

でも今はこんなに充実した日常はないと感じている。

気づくのに4年かかってしまったことにとても後悔している


 だが、そんなことをいっているひまはない。

また明日もそのまた次の日もひとは同じ時間を過ごすから。

目の前の幸せを見ようとしなかっただけで私は幸せ者なのだ。

これからも私はこの幸せな日常の中で生きていく。

この学校で、軽音楽部で過ごした時間を大切にしながら。


自分にとっての幸せは、自己決定と自己肯定で、「自分が」というところが大事だ。

死ぬときに自分の人生に満足していたいし、「いい人生だった」と言って笑って死にたい。

それを実現するためには他人に選んでもらった選択肢ではなく、自分でえらんだ選択肢であること。

他人に認めてもらえるような自分ではなく

自分が自分のことを認めてあげられるような自分になること。

人生で一番長く付き合っていくのは自分自身なんだから

自分のことは自分で満たしてあげるとずっと満たされる。そういう人生を送っていきたい。







最後までお読みくださりありがとうございます。

よければあなたが自分なりに考えている幸せを感想で書いていただけると喜びます!

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