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一緒に寝ていい?

 ユアとアイナの二人は、その日のうちに俺のアパートに引っ越してきた。

 荷物は驚くほど少なく、それぞれ大きめのリュックと寝袋、教鞭みたいな魔法使い用の杖で全てだった。


 ミリアが残していったバスタオルなどの生活用品の類いは、そのまま使ってくれていいと了解を得たので、その他必要最小限のものを買い足した。


 ちなみに、その代金は俺が払った。

 また、ミリアとの連絡手段は、彼女が裕福になって通信用魔道具(特殊なペンで書いた文字がそのまま送信できる銀の金属板)を購入していたので、それを利用した。


 俺のアパートには、もちろんシャワーや風呂も水洗のトイレもある。

 ミリアが残していった、割と質の良いシャンプーなどもあって、ユアとアイナは大喜びだった。

 買ったばかりの(安物だが)パジャマも気に入ってくれたのだが、寝るときは、やはり寝袋が落ち着くということで、未使用だった部屋で二人仲良く就寝していた。


 俺は相変わらずベッドで一人寝ることになっている。


 その前に、ここまでかかったパパ活費用を計算してみると、計七人と会って、使った金額は合計約21万ウェン。

 パパ活って、金がかかるな……。


 それに、トラブルでバトルになること2回、うち1回は死にかけた。

 そしてアパートに泊まりに来てくれた女の子は、計三人。

 これは多いのか少ないのか。


 まあ、この十年でアパートに泊まっていった女性は前の彼女だけだったので、この短期間で三人というのは、驚異的なペースではある。しかも、全員美少女だ。

 といっても、娘みたいなものだが……それでも、彼女と別れて以来、すさんでいた俺の心を癒してくれる存在だ。


 また、ステータスの上昇も確認できた……ユアとアイナの二人も、俺のことをある程度父親のように慕ってくれているということだ。


一応今後のことについても軽く相談していた。

 彼女たちは、まだ駆け出しだが冒険者、ハンターだ。

 アイナは水系と回復系の魔法が使えるという。

 どちらかと言えばメインは治癒系だが、催眠など、敵の身体に悪影響を及ぼす魔法についても適性を認められ、修行中だという話だ。


 ユアは火炎系、風系の魔法が得意だということだ。また、爆炎系の魔法も練習中だという。攻撃特化型だな。


 だが、二人ともその魔力量はまだまだ少なく、また物理攻撃力が決定的に足りない。

 かといって、見知らぬ力自慢の男性とパーティーを組むのは、特にアイナに抵抗感があり、いままでろくに遺跡探索もできていないということだ。


 なので、俺が護衛もかねて、一緒に迷宮にダンジョンに入ってみることにした。

 三ツ星ハンターの俺が、星なしの彼女たちとともに行動することはまったくなんの利益にもならないのだが……そもそもパパ活で男性側が利益を求めてはいけない。


 ここは彼女たちの成長をあたたかく見守る父親役に徹しよう。


 もし、一緒に居る時間が長くなる中で、俺に対して恋愛感情を持ってくれたならば……という淡い期待が、ないわけではない。だが、あからさまにそれを表に出して、警戒されたり、嫌われたりするのは嫌だ。


 そう考えて、一人寂しくベッドで眠りにつこうとしたとき、俺の寝室のドアをノックする音が聞こえた。

 ユアかアイナ、どちらかが来たようなので、ドアを開けてみると……そこに立っていたのは、ユアだった。


 彼女は、半分不機嫌そうな、そして半分照れたような微妙な表情で、少し頬を赤らめながら、こう言った。


「パパ……一緒に寝ていい?」

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