epigraph
夢をバカにする人間から離れなさい。器の小さい人間ほどケチをつけたがる。真に器量の大きな人間は、"できる"と思わせてくれるものだ。
――――マーク・トウェイン
【ようこそ。それから初めましてというべきなのかな。きっと私とあなたは初対面だと思うから。
それじゃあ何にしてもまずはこの世界のルールを説明した方がいいね。
あなたは今、白い世界って場所にいるの。もちろん私も。それで白い世界ではね、フラッグっていうここにいる印を作らないといけないの。
私ももちろん作ったわ。だからあなたも作らないといけない。それがルールだからね。…………ああ、ごめんなさい、そもそも白い世界がなんなのかを言わなくちゃね。ちょっと想像してほしいんだけど、あなたは今、何にもない真っ白い場所に立ってると仮定してみて。そこに空を足して地面を雪が積もってる様な感じにしてみて。それがだいたい白い世界の光景。世界観についてはこんな感じね。 次はそうね。ここを訪れるモノ達についてかな。人も動物もいろいろ来るわ。基本的に皆、旅が好きなんでしょうね。私はこの世界から出たことがないから分からないけどね。そういう感情は。そういえばあなたもここを訪れた一人だね。…………なんて。それは後で言いましょうか。
さて、じゃあちょっと私の話に付き合ってもらおうかな。久しぶりの人だから私と世界について知ってもらおう思ってね。
それじゃあ、ここから話が始まるの。長い前振りでごめんね。それでは始めようかな】