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悄然少年と昂然少女  作者: ユークディット
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文芸部の部室へ

ユークディットです。今回は予告通りミステリー・・・というよりも簡単な謎解きをいれてみました。学生の方はいまの学校の感じを、社会人の方は学生時代を思い出しながら読んでみて下さい。

 2度目の再会を果たし、2人は以前まで文芸部の部室として使われていた5号館部室棟3階の「第1会議室」へ向かっていた。そこへ向かう途中もぼくらは他愛もない会話をしていた。2人で歩いている様子をぼくのことを知っている人に絶対に見られないように・・彼女と話しながら願っていた。


 鏡:会議室なんて部室棟にあるんだね


 明日:ええ。先生の話だと昔は生徒会やら委員会の集まりもここで行われていたようですから。


 鏡:委員会か・・いまは普通に放課後の教室とかで済ましちゃうもんな・・


 明日:なぜ昔は教室を使わなかったのでしょう・・


 鏡:確かに・・


 明日:興味ありますね。あとで先生に聞いてみます。あ。ここです!


 鏡:「第1会議室」・・ほぼ物置だな


 明日:すこし整理しないといけませんね。・・ではどうぞ・・あれ?


 鏡:どうしたの?

 

 明日:ドアに鍵が・・


 鏡:明日さんが閉めたんじゃないの?


 明日:いえ・・鍵は閉めずにでましたから・・鍵も中にある私のリュックのポケットに・・あ!!わたしの荷物・・無くなってます・・


 鏡:荷物がない・・?


 明日:あの机の脇においてたリュックが・・きれいさっぱりなくなってます・・


  鏡:泥棒?・・・でもわざわざ鍵まで閉める泥棒なんていないよな・・


 明日:それに鍵自体もわたしが預かっていた1本しかないはずです。


  鏡:その鍵ってどこで受け取ったの?


 明日:外の警備室です。先生に聞いたら鍵はすべて警備室で管理しているそうなので・・おかしいです・・鍵がないのにどうやって施錠したのでしょう・・私の荷物も・・謎だらけですね・・


  鏡:ふっ・・・そっかw荷物のありかは検討ついたよ。


 明日:本当ですか!?教えてください!


  鏡:行けばわかるよ


 明日:??


 _________________________________________________


 明日:警備室・・?鍵を借りようにもわたしの荷物の中に・・


 鏡:あの。5号館3階の第1会議室においてあった荷物引取りに来ました。


 警備員:お。やっときたか。話は聞いてるよ。はい、どうぞ。今度はちゃんと鍵かけてから外にでるようにしないとね


 鏡:ありがとうございます。


 明日:どうして私の荷物が警備員室にあるってわかったんですか?


 鏡:鍵が1本しかないなら普通に考えたらその鍵が無い時点で施錠できない。でも警備員ならマスターキーをもってるでしょ?


 明日:マスターキー!そういえばその手がありましたねwでも鍵はともかく荷物は警備員じゃなくて先生や生徒さんが荷物を持ってるって場合も・・


 鏡:単純な物取りじゃないなら、普通荷物を移動させたら扉とかの分かりやすいところに「荷物を移動しました」って張り紙とかで知らせてくれるはずさ。警備員が来る前に泥棒とかが持っていったなら話はかわってくるけど、うちの高校セキュリティは万全な方だし、財布だけならともかく、重たい教科書がはいったリュック一式をもってく物好きな泥棒もいないでしょ?


 明日:たしかに・・・


 鏡:だから警備員さんが安全のためにもっていったって思ったんだ。この第1会議室はもともと廃部になった文芸部の部室でいまはほとんど使われてないし、この部屋の鍵を明日さんがここに借りにきているなら、張り紙なしでだまってもっていったとしてもいずれはこの警備員室にたどり着くって思ったんじゃない?


 明日:なるほど・・さすがです!感動しました


 鏡:まぁ・・時間的にも警備員の巡回が始まる時間帯だったしね。


 明日:やっぱり小説を書いていただけあってすごい推理力です。


 鏡;それはどうもwでも謎が残るなぁ・・

 

 明日:謎?

 

 鏡:明日さんがなんで鍵もかけずに外にでて、1階にある軽音楽部の部室前の廊下にいたかってことだよw


 明日:ああ・・その謎なら簡単です。・・・・音が聞こえてきたからです。


 鏡:ごめん。まったくわかんない・・


 明日:いえ・・1人であの部屋にいると・・なんだか寂しい気持ちになってしまって。廊下にでてみたらいろいろな部活動の音が聞こえてきて・・その中にギターやドラムのような音も聞こえてきたものですからそのまま音を頼りに下へ・・。1階に軽音楽部の部室があったんだってたたずんでいたらそこに鏡さんが現れた。ということです


 鏡:納得したよw。でも貴重品とか入ってるだろうし危ないからちゃんと鍵はしめないと・・


 明日:つい無意識で・・お騒がせしました・・。ふぅ・・やっと戻ってこれました・・警備員室と5号館ってすごい遠いですねw


 鏡;場所が正反対だからね・・ぼくも部室の鍵を借りに行くときよく思うよ


 ?:あ・・あの・・すみません・・


 明日:はい・・なにか?


 ?:部活動見学なんですけど・・文芸部ってここで活動してるんですか・・?


 ちょっとした謎解きのあとに、ちょっとした出会いが・・・?


読んでいただきありがとうございます。簡単でしたが推理要素もいれてみました。

部室の鍵の施錠・・学生時代に警備員さんとの相性が悪く、たまたま鍵をかけずに外にでて帰ってきたら鍵がかけられてたことがよくありました‥。荷物は置きっ放しだったので、よく見渡してくれればぼくの荷物があるってわかるだろうに・・w

次回は新キャラの登場です。おたのしみに。   ディトより。

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