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悄然少年と昂然少女  作者: ユークディット
4/15

少女と2度目の出会い

ユークディットです。悄然少年と昂然少女の続きを載せていきます。少しラブコメ臭を出してみました。登場人物が増えそうなので、近々登場人物をまとめたものを載せたいと思います。

あの少女との出会いから2日がたったが・・。あの少女とはあれから会話が起きていない。何度か目にすることはあったのだが、こちらから話しかけるのもなにか恥ずかしさを覚えてしまう。


 鏡:・・・はぁ・・


 ?:どした?なんかあった?


 鏡:なんだ京太郎か・・


 有路京太郎(ありじきょうたろう。中学からの同級生で1年から引き続き同じクラスになった奴だ。


 有路:なんだとはなんだよwおまえため息ばっかだな~


 鏡:なんか何も起きないなってさ


 有路:何か起きても困るだろw・・・まあ確かに退屈ではあるが・・。そういえばよ。話かわるが隣のクラスの転入生めっちゃかわいいよな。


 鏡:急になんだよ・・その子ならこの間話したよ


 有路:話した!?おまえが・・ナンパか?


 鏡:ばーか。向こうから話し掛けてきたんだよ。・・話すっていっても道案内程度だったけどね


 有路:なんだよ驚かせやがってw・・・だとしても羨ましいな。おれも話したいぜ


 鏡:話してくれば?

 

 有路:おれはそんな軽い男じゃねえんだよ


 鏡:あっそw・・


 でも正直ぼくももう一度話してみたい。そんな気持ちになっていたのは事実だ。ただそんなことをこいつの前では死んでも言いたくない。どうせ馬鹿にされるに決まってる。


 有路:んじゃまた明日な。


 鏡;おう。


 ぼくはまたいつものように軽音楽部の部室がある5号館に向かって歩く。またあの子に偶然会わないだろうか・・そんな淡い期待はむなしくあっという間に部室についた。


 鏡:おつかれさまー


 ?:おーたっちゃん。おつー。今日ほの休みだから自主練ね。


この人は軽音楽部の副部長の船山優羽ふなやまゆう先輩。部長の新関穂乃香にいぜきほのか先輩とは同じクラスだ。新関先輩のことは「ほの」と呼んでいる。


鏡:今日新関先輩はどうされたんですか?


船山:風邪だってさ。珍しいよね。風邪ひくのは私のほうなのにw


鏡:そういえばそうですねw


船山:なんかあたしが体弱いみたいじゃんw


鏡;先輩が言ったんじゃないですか・・


船山:まあいいや。ってことで自由にどうぞ~


鏡:自主練ね・・


ふと思うのだが、軽音楽部で自主練習・・わざわざ部室でやる意味があるのだろうか・・自主練習にするならラインで連絡してくれればいいのに・・


鏡:はぁ・・ちょっと生き抜きしよ


廊下に出てみるといろんな音が聞こえる・・。軽音楽部のギターやらドラムやらの音、吹部のトランペットの音、合唱部のコーラス音、野球部の声だし・・いちいち判別するのも面倒だがこれもいつも通りの光景だ。


鏡:今日もなんも起きないな・・やっぱ。


いつも通りの日常にまたため息を一つついた・・。その時。


?:あ。あの!


鏡:え?


聞き覚えのある声・・やっぱりあのときの転入生だった。


?:軽音楽部だったんですね。なんか意外でした


鏡:意外で悪かったねw


?:すみません・・・。


鏡:大丈夫だよ。あの・・名前聞いても良いですか?


?:そういえば私たち自己紹介してなかったですねw明日美空あくひみくっていいます。


鏡:鏡達也かがみたつやです。よろしくね・・。


明日:私もずっとお名前知りたかったんです。


鏡:そうなんだ・・


おそらくお世辞なんだろうが・・それでもぼくにとっては「うれしい」以外の何者でもなかった。


鏡:部活・・どうなったの?


明日:そのことなんですけど。前にあった部活でちょうどいいのがあったので、手続きをすませてきました。私が部長です。


鏡:へぇ・・何部?


明日:文芸部です。


鏡:文芸部か・・小説とか書くの?


明日:ええ。前々から執筆に興味はあったので・・始めて知ったことなんですけど、文芸部って小説だけじゃないみたいです。俳句や短歌、詩や漫画なんかも作っていたようですよ?


鏡:そうなんだ・・。ぼくも小説なら書いたことあるよ


明日:書いたんですか!?どんな?


鏡:え?・・ああ・・恋愛もの・・とか推理ものとかw


明日:見てみたいです!


鏡:絶対やだよw携帯小説でちょっと書いただけだしw


明日:携帯小説・・今も続けてるんですか?


鏡:今はもう書かなくなっちゃったなwネタも考えるの大変だし


明日:・・あの。もしよかったらなんですけど・・文芸部入部していただけませんか?


鏡:ぼくが!?・・もう軽音部に入ってるしな・・


明日:あ・・掛け持ちは禁止なんですか?


鏡:いや・・兼部はできるけど・・


明日:実は・・文芸部復活にあたって・・部員が足りないんです。最低でも5人必要で・・まだわたし1人しかいない状況なので・・


鏡:そういえば・・部活って定員満たさないと認められないんだった


明日:そうなんです・・。無理にとは言いません・・できれば・・


鏡:・・・部室ってどこなの?


明日:え?・・このさきの第一会議室が元文芸部の部室です


鏡:ここで立ち話もなんだからとりあえずその部室で話しません?今日軽音部ちょうど自主練だからたぶん抜け出せるとおもうし


明日:はい。・・でもいいんですか・・部活のほうは・・


鏡:ぜんぜん平気だよ。部長もいないしwじゃあ荷物もってくるからちょっと待っててもらってもいい?


明日:はい。


船山:あれ?また早あがりかな?


鏡:ええ・・。ちゃんと練習しますよ。


船山:へぇ・・めずらしい・・ベース持ち帰ってる・・これはほのに報告だな!


明日:じゃあいきましょうか。こっちです。


鏡:・・・・


ぼくはなぜ・・部活を途中で切り上げてまで明日美空と話したいと思ったのだろうか・・。文芸部・・勧誘されたとき正直断る理由はなにもなかった・・。あの場で言わずにわざわざ部室に赴いて話したい・・ぼくはそう思った。・・そして今日の部活が自主練になったこと、部活がある日は、部室に顔を出さないといけないという軽音部の昔からの伝統に・・はじめて感謝した。


詠んでいただきありがとうございます。

次からはいよいよ文芸部の部室へ。少しミステリー的なものも出していきたいなと思ってますのでミステリー好きの方ご期待ください。            ディトより。

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