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プロローグ

今から30年ほど前

ある大陸で人間と魔物の戦争が始まりました。

魔王が現れ魔物達を従えて人間達に戦いを挑んだのです。

あまりに強い魔王の力に人間達は恐怖し何とか魔王を倒そうと多くの人達が協力しだしました、今まで仲の悪かった国も戦争しあっていた国も全ての人達がです。それでも魔王を倒すことはできません。魔王はそれ程強かったのです。

人間の王様は大変困り大きな武芸大会を開いて更に強い人達を集めようとしました。そしてその武芸大会でいとも簡単に優勝した少年がいました。そう勇者様です。勇者様はたいそう強く魔王にも劣らないほどの力をもって何年も魔王軍と戦い敵を退け続けました。そして最後の戦いの日、魔王と勇者は決着をつけるため互いに結界をはり七日七晩戦い続けました。とてもすごい戦いです、剣を打ち合う度に雷が響き、魔法を打ち合う度に地震が起こり、それに加えて勇者と魔王の会話も聞こえてきました。

「魔王よ。もぅ止めよう。やさしいあなたとはもう戦いたくない。」

「やめられない。これは私達魔族が平和に生き泣くことのない世界をつくるためなのだ」

そうなのです。魔王もまた、仲間のために戦っていたのでした。

そして七日目の晩結界の中から大きな光と音が聞こえ、その後には光の粉が二筋、空に登って行くのが見えました。

周りで戦いを見守っていた人間と魔族の軍隊はそれが勇者と魔王の最後の命の光だと言うことにすぐに気づき涙を流しました。そして、勇者と魔王の言葉と行動に心を打たれた人間と魔族は互いに手を取り合い人間の王様と魔族の偉い人が話し合いをして戦争をやめることと仲良くなることを決めました。

大丈夫、天に登った勇者様と魔王様も見守ってくれています、世界は再び平和にの道を歩み始めました。


初投稿で初作品です!!

あまり自信はないですが楽しんでいただければ幸いです。

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