ここからすべては始まって行く?
実在の国家・機関・人物・法律は一切関係ありません。
寒空の下、地本に向け自転車を漕ぎ出した。
二次試験合格の知らせを受け、入学の書類を受け取るために自転車を漕ぐ。
最寄りの地本までは自転車で20分家から約3キロの国防空軍府中基地の中に地本の主張所がある。自転車を漕ぎ続け地本についた頃には家を出たのも遅かったため四時を回っていた。
もう何度も来ているため守衛の人は顔を見るとすぐ中の出待ち所に通してくれる。
出待ち所で名前をいい地本の人が来るのを待つ。出待ち所の受付の人も何度も顔を合わせているし、自分が来る理由も知っているため今日来る意味が分かっているらしく笑顔だった。
ほどなくして地本主張所で担当してくれている担当官が出てきた。
「南島君おめでとう うちの担当区から二人も合格するなんて嬉しいことだよ。中でもう一人待ってるからとりあえず行こうか」
返事を返し事務所まで歩き出す。
事務所までは歩いて3分ほどであるが気になったので聞いてみた。
「そう言えばもう一人いたんですか?受けたの」
「そうだよ しかも女子だからねぇ 同郷なんだから仲良くしてやってくれよ」
「錦さん知ってるじゃないですか、私がそんなに女子と話すの得意じゃないこと」
「コミュニケーション能力も必要だよぉまあ頑張ってくれや」
錦さんはまだ25歳で若いそして少しお喋りだ。
軍人ぽくない軍人である。
「ほら覚悟しとけよ初対面だ」
「余計なお世話です」
そう言い返し事務所の中に入る
「今日はこっちだぞ」
そう言いいつも使う部屋の奥の部屋に通された。そこには[ 国衛省防衛技術青年学校対策室 ]の張り紙
「錦さんまたこんなのやったら室長に怒られますよ?」
「大丈夫大丈夫室長も許可してくれたしまたちょくちょくここにも来ることになると思うから専用の部屋必要だしと言ってもあと三回くらいしか使わないと思うけどね」
こんな部屋絶対いらねぇと心の中で呟きながら中に入ると中にはさっきの話にあった女子がいた。
「お待たせ こちらがさっき紹介した南島 玲くんです。 同郷の仲間は大切だから仲良くしてやってね」
「南島ですよろしくお願いします。」
「 橋本 千夏です こちらこそよろしく。 」
第一印象ボーイッシュだけど可愛い…
そんなことを思っていたら錦さんはにやりとしてボソッとお見合いみたいだねと言った。
二人ともスルーしたが気まずくなったのは言うまでもない。
そのあとしばらく入学までの期間どうするかと必要書類をどうするかなどの話をして最後に
「さて、これから二人は戦友というか学友になるわけだから仲良くな」
と錦さんの言葉で締めくくられた。
門の前で橋本さんと別れ帰路に着きながら頭の中で今日わかったことを整理する。
思ったよりも楽しくなりそうだな
そんなことを思いながら寒い夜道をひたすら漕いで行った。
書きたいことをうまく表現する事がまだうまくできません。それに文も変かもしれませんが少しでも読む人を少しだけでも楽しませることができたらと思い書いています。
もっと頑張りますのでよろしくお願いします。