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第5話 初陣です!

「マスター。前方で戦闘行為確認。識別信号からイリーナ様のメルフィル王国と敵国のアーバック王国の戦闘と断定。出撃準備をお願いします。」

おっし! 何とか間に合った!

後は俺がいつもの癖を出して殲滅をしなければOKだ。

行くぞ!

「ヨシト! サムライで出るぞ!」



サムライは巡航モードにして背中にはイリーナさんのアシガルが乗っている。

「あの、本当に大丈夫ですか? いくら巡航モードの本来の使い方を知っていてもやはり躊躇われます・・・。」

「いいのいいの! ここからだと距離があるからカタパルトや推進剤だけだと戦闘中に一旦離脱して補給を受けなきゃならなくなるから。もう二度と愚連隊とか醜女部隊とか言わせない為にも此処で頑張りを見せなきゃ!」

それに俺と新生したイリーナさんの愛機の初陣だ!

派手に暴れるぞ!!



俺はすれ違いざまに高出力エネルギーライフルで敵機を撃ち落とす。

予想以上に脆い。

(二、三発は凌ぐと思ったが敵も旧ヴァージョンを使ってるから装甲が薄いのか? 対エネルギー兵器コーティング剤すら使っていないようだし・・・。)

巡航モードから人型のロボットになる。

回避運動を取りながら敵機を落としていく。

(イリーナさんは?)

すぐに分かった。

シュミレーターで分かった事だがイリーナさんはパイロットの腕に機体がついて行けてなかったからやられたのだ。

機体をパイロットの腕について行けるようにしたのだから問題が無くなった。

現に敵機の攻撃はかすりもしない。

(俺も負けてらんねぇ!)



絶妙のタイミングでメルフィル王国の機体を落とす敵機を見つける。

(エースパイロットってやつかよ・・・。)

そいつに向かい突撃を駆ける。

回避行動を取りながらライフルで連続攻撃をかける。

当然これらは回避される。

(よっしゃ! そのままそっちに流れちまえ!)

流れ弾が敵のエースパイロット機の背中に直撃する。

(待ってました!)

コクピットにライフルの攻撃を直撃させる。

(呆気ねぇ・・・。)

次の獲物はどいつにしよう・・・。



撃墜数は十機を超えている。

(一応これでエースだよな・・・。)

こうも簡単に十機を撃墜できるとかえって不気味だ。

俺はイリーナさんのお荷物にならない様に気を付けよう。

一応イリーナさんの後を追う。

嫌がらせをする奴はとことん嫌がらせをするからな。



普通味方を巻き込むか!?

グレネードでイリーナさんの機体ごと爆砕する馬鹿を発見。

そいつの後ろをけっ飛ばしてイリーナさんに接触回線を試みる。

「イリーナさん! 大丈夫!」

「ヨシトさん! 私は大丈夫ですけど今の爆発で推進機能に異常が検知されて飛べなくなりました。」

なら簡単ジャン。

「俺が巡航モードになりますからイリーナさんはサムライに乗って下さい。移動砲台として敵機を落としましょう。」

返事を待たずに巡航モードになる。

それに躊躇いがちにアシガルが乗る。

「行きますよ!」

「お願いします!」



撃墜数が二十を超える頃になると敵が引き上げていく。

名誉挽回、汚名返上になったかな?



イリーナさんの指示である戦艦に機体を向ける。

かなり古い戦艦だ。

修繕の後がいくつも見られる。

戦艦の方から指示が来た。

『そこの機体、そこで止まりなさい。』

女性の綺麗な声だ。

言われた通りに止まる。

そこにイリーナさんが回線を繋ぎ応答する。

『レアイナ隊長! 私です! イリーナです!』

『な! イリーナ! 生きていてくれたのね!』

『はい! いろんな縁で助けられました。そちらに行っても良いですか?』

『勿論よ! でもその見たことが無い機体の人は規則通り検査を受けてからではないと戦艦内に入れる事は出来ないわ。了解して頂戴。』

『分かりました。イリーナさん、またあとで!』

『はい!』

『ちょっと! 今の男の声は!』

『私を助けてくれた恩人のヨシトさんです。』

『・・・特別に許可します。』

『へ?』

『いいから、二人揃って入りなさい。』

『じゃあ、お言葉に甘えてこのまま入ります。』

何か知らんけど入る許可を得る事が出来た。ラッキー。



「中はかなり年季が入ってますね・・・。」

呆然とあちこち見てると目つきが若干きつそうな女性がイリーナさんの名前を呼んでいる。

でも鼻筋とか顔の輪郭とかがよく似ているのですぐにお姉さんだと分かった。

「イリーナ! よく無事で!」

力一杯イリーナさんを抱きしめている。

羨ましい・・・。

そんな中もう一人の女性が駆けつけて来る。

「イリーナ姉さん!」

こちらが妹さんですか。

お姉ちゃんも妹さんも美人じゃん。

イリーナさんに似て胸も大きいしウェストも細いし。

何が醜女の基準か良く分からん。

三姉妹の再会を眺めているとイリーナさんが俺を手招きして呼んでくれる。

はいはい。今行きますよ。



イリーナさんは満面の笑顔で俺の事を紹介してくれる。

「こちらはヨシトさん。私の命の恩人です。詳しい話をしなければならないけど、それはレアイナ隊長が来てからするわ。」

「ヨシトです。よろしくお願いします。」

パイロットスーツのヘルメットは脱いでいない。

脱いで俺が純血種だと知ったらどんな反応をするだろうか?

「そしてヨシトさん。こちらが姉のエクリア・カルッシャです。私達のエースパイロットです。」

「君が妹を、イリーナを助けてくれたんだな。ありがとう。本当にありがとう。」

涙をこぼしながらお礼を言われたの初めてなんですけど。

握手もガッチリしてるし。イリーナさんに負けず劣らずの美人さんです。

「姉さん! ヨシトさんが困ってるわ! もう! そしてもう一人が妹のセリーナ・カルッシャです。 セリーナ、挨拶を。」

「初めまして、ヨシト様。私は本艦のオペレーターをしているセリーナ・カルッシャです。姉、イリーナを助けていただきありがとうございます。」

うん、すんげぇ可愛いい。胸も三人の内で一番大きいみたい。

それなのにウェストがすんげぇ細い。

なんか簡単に折れそう。

耳はイリーナさんと同じ狼耳だ。

やっぱり姉妹だねぇ。

そうして簡単に挨拶を終えると次々に女性陣がなだれ込んでくる。

皆まだヘルメットを取っていないからどんな獣耳が待っているか不明である。

でもきっと可愛いよね?

そうして揉みくちゃされてしばらくすると聞いた事がある声が耳に入って来た。

「はいはい。そこまで。お客さんを揉みくちゃにするなんて・・・。」

確かレアイナ隊長とか言われた人だ。

「初めまして、ヨシトです。」

「初めまして、この部隊を預かる隊長のレアイナ・レスペントよ。よろしく。」

こちらは狐耳ですか!

いかにも大人な女の感じがして良いです!

この人も美人で巨乳でウェストも細い。

・・・ひょっとしてそうゆう事?

この世界では美人で巨乳でウェストが細いのは醜女の対象なの?

周りをよく見てみるとパイロットスーツやノーマルスーツの所為で体格が良く分からんが揃いも揃って美人揃いだ。

俺の理想はこの世界での醜悪の対象なの?

てことは選び放題?

ハーレムOKってイリーナさん言ってたよね?

すんげぇ世界に来たな! おい!


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