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第4話 ここ最も重要です!!!

後輩がアイツに告るらしい。


そんな噂が流れ始めた。


友)「奴を後輩なんぞに取られちゃってもいいの?!」


女)「よくない」


友)「じゃあ自分をアピールしな!!」


女)「だって〜自信ないもん」


実際告るなんて恥ずいじゃん!!


そんなある日、


準備室であいつがボケッとしてた。


女)「どしたの?間抜けな顔して」


男)「告られた」


女)「!!誰に?」


男)「後輩に」


女)「……あの可愛い子?」


男)「そう」


………アタシに打ち明けるって事は、つまり恋愛対象として見てないって事!?


女)「誰だったら良かったの?」


男)「言う訳ねーじゃん」


女)「だよね〜」


男)「それより、個人・パート練どうする?ユーフォと合わせる?」


女)「何を?ブルースカイ?」


男)「いや、ロック」


女)「はいは〜い」


アイツはあたしの事をどう思ってんだろう?


そればっかり気になって授業に力が入らない


ま、キライって事は無いだろうからがんばってみよう




放課後の音楽準備室で男女がなにやら深刻な話をしていた。


男)「あの話だけど、ごめん無理」


後)「……なんで!他の人にそう言えって言われたの?」


男)「いや、俺好きな人いるし…あんまり君みたいな子はタイプじゃないんだ。これは

  自分の意思だ」


後)「………好きな人って誰?」


男)「お前に言ったらそいつイジメられそうだから言わない」


彼女は『何で分かったの!!?』みたいな顔をしていた。


男)「…図星だな、じゃあこれで」


そういうと夜風のようにすいーっと帰っていった。


…………幽霊か!!


かっこつけすぎだし




翌日、後輩がフラれたという噂が流れた。


友)「よかったじゃん!しかも好きな子いるからだって!!」


女)「その好きな子がアタシの可能性は20%も無いよ……トホホ」


友)「トホホなんてちび○る子みたいな言い方はやめて〜」


女)「だいたい1話でも言ったけど、同じパートだから絶対恋愛対象としてみてないよ〜」


友)「そういえば言ってたね〜」




またまた放課後の準備室。


あたしは片付けがまだだったので準備室に行ったらすでに先客がいた。


あいつだ。


男)「なんだ、まだ片付けしてなかったんだ」


女)「うんまあ」


ちょうどマウスピースをケースに入れてたとき、


男)「俺の好きな奴って知ってるか?」


あたしは片眉をちょっと吊り上げて、


女)「あんたが口堅いから知るわけないじゃん」


と言った。


男)「まあそうなんだけど」


女)「自分で認めてるし」


男)「実はさぁ」


奴はひどくゆっくりと言った。


男)「俺の好きな奴って」


微妙に変わってきた空気にちょっと戸惑いつつも奴の言葉を聴いた。


男)「お前なんだけど」


…………………………って、ちょっと待った〜!!!!


女)「え〜〜〜〜!!!」


男)「声デカイ!」


女)「ゴメッ、えーでも嘘でしょ、普通に考えて」


男)「しょうがないじゃん、好きになったもんは変えられないんだから」


女)「まあそうなんだけど……だって今まで同じパート内の同期って事で考えてたのに

  イキナリ彼氏とは考えれないでしょ」


男)「まあそうなんだけど、君の気持ちはどうなんだ?」


女)「アタシも…好きだよ、好きだけど………」


あーーーーも〜〜〜〜分かんない!!!!!


女)「よくわかんなくなっちゃった」


男)「俺もよくわかんなくなった」


女)「取り合えず帰って考える、振ったりはしないから」


男)「振られないように祈るよ」


とは言ったものの、やっぱり彼氏とは考えにくいなぁ、望んでた事なのに。


あ、そうだメールして聞いてみよう。



to メグ


今日奴から告られちゃった!!!


で、


今更だけどぉ、ど〜しよう!!?


助言をお願いしやす!


from 奴から告られた者



まあこれで返事待つだけ

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